裸はどこまでが文化か
先日行われた東京レインボープライドにて、過度な露出や過激な表現があったと、コミュニティ内で話題になりました。運営もその問題については、認識されており、すでに対処されています。
今回のレインボープライドの件は、性的な表現であり不適切だったと個人的にも思いますが、GOGOBOYさんやドラァグクイーンさんの露出についても、公共の場では公序良俗に反するという批判があがります。
一方で、祭りで男たちが裸や褌姿になることに対し、公序良俗に反する、という批判は見られないように思います。公序良俗とは、「おおやけの秩序と善良な風俗」の略であるそうなので、お祭りや宗教(日本では仏教や神道)に関連する行事において、露出度の高い姿を見せることは、慣習や伝統であり、風俗の一部と考えられます。公共の場なので、未成年や見たくない人も目にする可能性は高いですが、それは風俗の一部なので許容範囲内と言うことが出来ます。
一方で、各地で行われるレインボーパレードは、社会の中で慣習的に行われてきていない、任意の団体が行うイベントです。ずっとその存在を認められていなかったセクシャルマイノリティによる過度の露出は、風俗の中に入っていないということになるので、公序良俗に反するとジャッジされるのでしょう。
海外のレインボーパレードは、日本とは比べ物にならないほど露出度が高いです。文化的な背景の違いもあるのでしょうが、社会の中でその存在が認められつつあるから、日本ほど問題視されないのだと思いました。
このように考えると、性的な表現はともかく、露出度の問題については、社会が認めるか認めないかというジャッジによって、それが公序良俗に違反するか否かが決まるのかもしれませんね。