月収80万円!海外インターンシップ私の獲得方法と面接で聞かれる質問を大公開
海外留学中のみなさん、現地就職を希望されていますか?
私はアメリカMBA留学中、海外サマーインターンを獲得して3ヶ月間仕事に取り組み、MBAスクール卒業前にはフルタイムのオファーも頂きました。
実際、アメリカのMBAに入学すると、すぐにスクールのキャリアカウンセラーからレジュメ(履歴書)の更新やネットワーキングをしてインターンシップを勝ち取るように言われます。なぜかというと、企業からフルタイムの採用をもらうための一番の近道は、インターンシップを獲得することだからです。
海外では、コロナの影響もあって中途採用による募集より、インターンシップを通してしっかり実力を見極めてからフルタイム採用する傾向が強まっています。したがって、海外の大学生やMBA生はとにかくインターンシップを獲得することに奔走しているのです。
この記事では、MBA留学を目指している日本人のみなさんが持っている以下のような悩みについてお答えします。
現在海外留学中/これから留学予定で、現地就職に繋がる海外インターンシップを獲得したい
インターンシップの採用プロセスや、どんなことを聞かれるのか知りたい
実際に海外インターンシップから現地就職を獲得した人の体験談を知りたい
この記事を読めば、海外MBA留学から海外インターンシップの採用プロセスと、実際に聞かれた質問を知ることができます。さらに私の体験談から、インターンの採用に向けてどのように準備をして、実際にどのように回答したのか、インターンシップを獲得するためのポイントが理解できます。
アメリカのMBAスクールで教えられた就活アドバイスに加えて、米ユニコーン企業から実際にインターンシップを獲得した筆者の経験・ノウハウをもとに解説しましたので、ぜひ参考にしてみて下さい!
最初に自己紹介
私はアメリカのUC San Diegoというビジネススクールに2018年の9月から2年間、MBA留学をしました。社費MBA派遣生として企業から留学費用を支払ってもらっていたのでお金には困らなかったのですが、アメリカ企業で働いてみたいという思いがあったため、ネイティブのクラスメイトと同様に海外インターンシップ獲得に向けて全力で挑戦しました。
私のMBA留学の経緯や、なぜMBAを目指したかについては以下の記事に書きましたので、参考までに紹介します。
私が海外インターンシップ獲得に向けて準備を始めたのはMBAスクールに入学してすぐの9月からです。具体的には、レジュメのアップデート、応募する企業のリサーチを始めました。
インターンを実際に獲得したのは1月末でしたので、約120日間でインターン獲得が最難関と言われるシリコンバレーのユニコーン企業(時価総額が10億ドル以上のベンチャー企業の総称)からオファーをもらいました。
合格率は1.5%と超難関で、UCバークレー卒の優秀なクラスメイトも途中で落選していました。実際、同じスクールでインターンを突破したのは同学年では私しかいませんでした。当然、純ドメの私が、英語がネイティブかつトップスクール出身のクラスメイトと比較して特別優秀なわけではありません。
そんな私が厳しいインターンシップの選考を突破できたのは、MBAスクールやキャリアカウンセラーから言われたことを着実に実行し、自分の足と行動力で情報を集め、ネットワーキングし、しっかりと事前に準備したからだと思います。
これから海外インターンシップ獲得を目指す方の為に、私の経験をなるべく再現性が高くなるように解説しました。ちなみに、私が獲得したインターンの時給はなんと月収80万円でした。インターンの時給相場については別記事で詳しく解説します。
私が獲得したオファー内容
私がカリフォルニア州にて獲得したI社の海外インターンシップのオファー概要は以下の通りです。
◆オファーの概要
◆私のこれまでのキャリアとの比較
MBA留学中の海外インターンシップのメリット
海外移住したい、海外で働きたいという人はますます増えてきていると思います。日本で生まれ育った人が実際に海外で働くには、日系企業に就職して海外駐在する方法、もしくは海外留学から海外企業でのインターンを経て海外就職する道が王道です。
実際に私はMBA留学から最難関の海外インターンシップを獲得し、最終的には海外就職のフルタイムオファーを頂きました。ここでは私の考える海外インターンシップのメリットをお伝えしたいと思います。
①本採用に直結する
海外インターンシップの最大のメリットは本採用に直結することです。実際にアメリカのNational Association of Colleges and Employers(NACE)の発表によると2021年にアメリカではインターンシップをした学生のうち、なんと80%近くがフルタイム採用のオファーを企業からもらっています。
それほど海外ではインターンシップは重要視されています。私の通っていたMBAスクールでもキャリアカウンセラーから同様のことを言われました。実際、フルタイム採用を勝ち取った私のクラスメイトの半数以上はインターンからの就職でした。コロナ後の海外企業の動向を見ると、中途採用ではなく、インターンからの採用をより強化する傾向になります。
②人脈が増える
意外に感じる方も多いかもしれませんが、海外の就職は意外と「人脈」が重要です。インターンと同じ部門でフルタイム採用が叶わなかった場合でも、インターンを通して構築した人脈を使って同じ企業や業界でも有利に就職できることもあります。
私は実際にインターンシップの獲得でも人脈が役立ちました。MBAスクールでは地元企業の見学会や交流会が頻繁に開催されます。私のスクールでもLife Science Trekというサンディエゴのバイオテック系企業の見学会があり、インターン先の企業も含まれていたので企業リサーチや質問など準備をして参加しました。
準備の甲斐があり、企業見学会にて仲良くなった社員に「来週、御社の最終面接を受ける予定です」と伝えたところ、私のHiring Managerと知り合いだったので推薦してくれていたことが後日わかりました。
このように海外では会社や組織で人脈を広げておくと就活や面接プロセスにプラスに働くため、積極的にネットワーキングすることをお勧めします。
③履歴書(レジュメ)に職歴として書ける
海外でインターンシップを経験すると、履歴書に職歴として書くことができます。たとえ3ヶ月の期間だったとしても職務経験としてアピールできますし、有名な企業の場合はそこでインターンを経験したということがプラスに働きます。
ちなみに私はMBAのクラスメイトから「〇〇のインターン合格おめでとう!これは君のキャリアで大きな武器になるよ」と言われました。キャリアカウンセラーからも同様のコメントをもらったので、海外でも有名企業での職務経験があると履歴書に箔がつくし、一目置かれるようです。
海外では転職してキャリアアップすることが当たり前のため、就職する場合は現地の中途採用の人たちとの競争に勝たなければなりません。少しでも職歴にプラスとなる要素をレジュメに記載できることが重要です。
④お給料がもらえる
インターンシップの種類には無償と有償がありますが、海外でのインターンシップの場合、有償のインターンシップが多いです。
私はサンディエゴに本社のあるバイオテック企業のサマーインターンを獲得したのですが、オフィスがシリコンバレー(Foster City)にもあり、実際に勤めたのはシリコンバレーのオフィスの方でした。
実際にオファーをもらってビックリしたのですが、シリコンバレーは巨大IT企業の影響で給与が高騰していて、私のインターン先もマーケットに合わせて給与を設定していました。アメリカの場合、家賃は自分で払わなければならないため手出しは増えますが、月収はなんと80万円、サンディエゴからシリコンバレーまでの往復交通費も出ました(時給40米ドル × 1日8時間勤務 × 月20日勤務 = 6,400米ドル )
ちなみにこちらの記事で紹介されているGAFAのインターン時給に全く劣らないどころか、むしろGAFAより時給高いです。
海外インターンシップはお金を稼ぎながら海外の経験も積めて、フルタイム採用にも繋がるということでMBA生が獲得のために奔走している理由がお分かりになったと思います。
⑤場所を選ばずにどこでも戦える度胸がつく
海外インターンシップのように自分の身一つで結果を出さなければならない環境で生き抜くと、知識・経験・スキルだけでなくサバイブ力も強化され、どこでも働いていける自信と度胸がつきます。
実際、私も「インターンで結果を出し、フルタイムオファーに繋げる」ということを目標に、何が何でも結果を出すことを誓ってインターンに臨みました。
例えば、私はインターンが始まる前に以下のことを準備しておき、スタートダッシュでライバルに差をつけられるようにしました。
MBAで得た実践的なスキルは事前にまとめておき、いつでもすぐに使えるようにしておく(統計ソフトやExcelのテンプレートなど)
インターンが始まる前に事前に得た情報から、仮説ベースでインターン先が抱えていそうな課題をいくつかリストにしておき、解決策・アプローチを考えておく
これらの甲斐あって、フルタイムオファーを得られた時には、例え国や環境が変わったとしても、どこの企業でも働ける自信がつきました。これは何物にも代えがたい経験だと思います。
MBA留学中の海外インターンシップのデメリット
海外インターンシップのデメリットは、夏休みがなくなることです。一般的に海外のサマーインターンシップは、半期制のビジネススクールであれば6月~8月、クウォーター制のビジネススクールでは7月~9月の3か月間みっちりおこなわれます。通常この期間はMBA生は夏休みですが、インターンに参加するなら夏休みはないと思っておいた方が良いでしょう。
実際、私も授業が終わったすぐ次の週から3ヶ月間はほぼ休みなしでフルタイムでインターンしていました。インターン終了後は次の学期の授業も始まるので、長期旅行をしたい人などは諦めないといけないことがデメリットとなります。
当記事はこんな人にオススメ
当記事は、私が最難関と呼ばれるシリコンバレーのバイオテック企業のサマーインターン獲得に向けて、MBA在校生や卒業生、教授のネットワークなどを駆使して実際に話を聞き、企業説明会や交流会に通って情報やノウハウを集め、実際のインターンの面接・ワークショップに活用してインターンシップを獲得をした経験・事例を紹介するnoteになります。
日本生まれ、日本育ちの純ドメの日本人が海外インターンを勝ち取った経験は数少ないと思います。
私のクラスメイトも5人日本人がいましたが、海外インターンを勝ち取ったのは私だけでしたし、1学年上の先輩にもいませんでした。
ただでさえ狭き門の海外有名企業のインターンシップ、日本人留学生は英語でハンデがあるため、非常に狭き門ですが、一方でしっかりと戦略を立てて行動すれば不可能ではないことを、身を持って示すことができました。私がネイティブのライバルに対してどうやって差別化を図ったか、そしてどのように行動してきたか、戦略も含めてお伝えしたいと思います。
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