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「ミルクの注ぎ方で味わいは変わるのか?」



バリスタを始めるとまずラテアートの楽しさに心が躍ります。
ハートを描いたり、リーフを描いたり。
このフォームのミルクはハートを描きやすいけど、リーフは難しいかなとか。

ラテアートは、ミルクのスチームの安定と注ぎ方がなんといっても重要です。

そして、追求していくと、ラテアートがすてきで、尚且つ味わいはどうか?という疑問にぶつかります。

ラテアートをきれいに仕上げるために、エスプレッソはどうするのか?ミルクのフォームの量は?ミルクの温度は?など考えていく反面、味わいはどのポイントがいいのか考える必要があります。

どちらかに振ることが大切というよりは、そのポイントを切り替えることが大切なように思います。
競技会では、どこがポイントになるのか、お客様は何をみてるのか、提供までのスピードは?と。
自分が描きたい絵柄、カフェラテを作るというよりは、どのポイントに重きを置くかで、視点が変わってくるかなと思います。

だいぶ前に世界で活躍されているラテアートで有名なバリスタさんと話していたときに、カフェラテなのか、フラットホワイトなのかで絵柄を決めているという話を聞きました。
なるほど、味わいや安定感を考えるとそうなのだなと思ったことがありました。

1杯のミルクビバレッジでも本当に奥深いものです。

前置きが長くなりましたが、今回は流して描くカフェラテとのせていくような描き方で味わいがどのように変わるのかを知るために飲み比べてみました。
(このラテアートは描いてもらったものです!複雑なのは描けないからね!今年はとことん練習しようかしら。ご協力ありがとうございます!)

ということで、まずは、流して描いたもの、、
コントラストがあって、コーヒー感をしっかり感じます。
ややビター、アフターには甘さが押し寄せてきます。
口当たりは滑らか、やや軽めでした。

次はのせていくように描く方を、、
ややミルク感が強く、甘さを先に感じます。
コーヒー感というよりは一体感。
口当たりは、滑らかでやや重ため。

実際に比べてみると違うものですね。
もちろんミルクのスチームやエスプレッソは同じイメージで、あくまで違うのは注ぎ方のみ。

どちらも味わいの違いはあれど、カフェラテとしては、おいしいと思える基準を満たしていました。
流して描く方は液面をそこまであげていない状態で、白い部分を流していくことで、コントラストがしっかり残り、味わいもコーヒー感がしっかりしていました。
のせていく方は流していくよりも液面を上げていくことで、クレマとミルクが合わさって優しい味わいになるんですね。
そして、流すよりも時間がかかるので、やや口当たりが重ためになるのかなと思いました。

そう考えるとスピード重視であれば、どちらを描くかも変わってきますね。
しっとりミルクの甘さのあるカフェラテをつくるには、作り方が変わってくるわけです。

よくどちらがいいとか、どちらはダメとか言われることが多いのですが、どちらもできて、使い分けることができることがすてきなバリスタなのではと思った体験でした。

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