「挽き目の可能性」
コーヒーをいれるときに大切なことは、レシピ、お湯の温度、挽き目、時間などがあげられます。
その中でも挽き目はとくにおもしろく、少し変えただけで印象がとても変わります。
なぜそんなに印象が変わるんでしょうか?
今回はその挽き目についてみていきましょう。
挽き目を細かくすると表面積が増えるので、抽出される成分が増えて、濃度も上がります。
シンプルに濃くなる印象ですね。
粗くするとその表面積が少なくなるので抽出される成分の量は減り、薄くなります。
●濃さだけの話をすると
細かい→濃い
粗い →薄い
というシンプルな図になります。
●そして、そこに収率(コーヒーの成分が水にどのくらい溶け込んでいるか)の話が合わさってきます。
細かい→収率上がる(成分たくさん出る)
粗い →収率下がる(成分あまり出ない)
ですので、薄くするために挽き目を粗くすると薄くなるし、成分も出なくなるわけです。その結果、濃度は○だけど、収率が下がり未抽出となることがあります。
収率は、成分が引き出せていない未抽出、適正に抽出されている場合、それを通り越して成分がたくさん出ている過抽出のようなイメージがあります。
*未抽出や過抽出であっても「おいしい」ということもあるので、適正だから必ずしもおいしいというわけではありません。
といっても収率って掴みにくいですよね、、ほんとに、、
その収率を考えるときにわかりやすいのは味わい(食感、触覚)です。
未抽出の場合、ザラザラとした渋さが目立ちます。
過抽出の場合は、紅茶を煮出したような苦さに近いえぐみを感じます。
それを感じると収率を調整した方がいいということになるわけです。
もちろん渋さやえぐみの原因が必ずしも収率によるものではないこともあるので、探る必要はあるかと思います。
なので、一度そういう液体を作って体感してみるとわかりやすいかもしれません。
今回は、挽き目に関して、濃度と収率の関係をみてきました。
ここで大切なのは、15gの豆を挽いてその全てが必ずしも同じ挽き目にならないというわけですね。
なぜなら、グラインダーで挽いたときにその15gの中には、細かい部分、粗い部分が存在するからです。(粒度分布といいます)
次回はその部分を味わいのことも含めて共有できたらと思っています。
*実はその部分話をしたかったんですが、そこまでいかなかったので次回をお楽しみに!!
コーヒーを始めて理解できなかったポイントなので、わからないことがあれば、ご連絡ください。
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