楽天モバイル、0円の終了は経営的に影響ないか。

楽天モバイルは基本使用料0円をやめた。
Raluten UN-LIMIT VI から VII への移行で、0~1GBまでのデータ通信使用料が0円ではなくなる。

誰が0円の恩恵を受けているか

当たり前の話ではあるが、料金0円の対象は「データ通信をほとんど使わない人」だ。
0円の廃止による加入者離れが進むと楽天モバイルの経営に影響が出るという指摘も出ている。
しかし、実際のところは殆どARPU増に寄与しないユーザが他社に移るだけなので、経営的な影響はないだろう。

三木谷会長は「大変正直に言うと未来永劫(えいごう)、ゼロ円で使い続けたい人たちをサポートしていくのは実質的には難しいと決断をした」と語る。
(中略)
楽天モバイルがこれから注力していくのが、4000万人弱いるというロイヤルカスタマーの開拓だ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC025QJ0S2A600C2000000/

もう契約者を水増しする必要はない

21年度第4四半期の決算説明会資料によると、22年2月時点で契約者数550万人を突破している。既にMVNOユーザの巻き取りも完了している中で、無理にユーザを増やす必要もなくなったと考えられる。

楽天グループ21年度第4四半期決算説明会資料
https://corp.rakuten.co.jp/investors/documents/results/

ARPUを上げながら、確実に契約者を伸ばす

ここまで確実に契約者数を伸ばしてきた中での0円廃止なので、今後もどれだけ契約者数を伸ばせるかは楽天モバイルとしても課題になる。
しかし、収益性の低いユーザを維持して加入者を水増ししても利益には繋がらない。
まずはARPU向上により収益を上げながら、周波数やエリアの状況も注意しながら着実に契約者を伸ばしていくという戦略なのだろう。

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