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兵庫県知事選に振り回された人は誰か

2024年に行われた兵庫県知事選は、前知事が当選した。各得票数は110万票を超え、政党の推薦を受けた2021年の前回選(85万8782票)を超える結果となったとのこと。 前知事は、パワハラ等の疑惑で百条委員会にかけられ、その最中に不信任決議がなされた。こうした状況下での再選には納得のいかない人もいるようで、SNSでは、「民主主義の敗北」とか「SNSのデマに踊らされた」と嘆く人も見かける。 としたときに、ここでは、以下を中心に事実や個人的な考えを述べる。 事実としてわかっ

    • PO-33 K.O! でベースラインを演奏する

      買ってみたものの、使いこなせていない PO-33 K.O!、せっかくなのでベースラインに活用してみることに。 EP-133 K.O.IIの紹介動画を見ると、サンプリングした音源を使ってリズムマシン、ベース、メロディを演奏している。なるほど、サンプラーってこう使うのね、と理解する。 そんな中、今困っていたのはベース音。minilogueやmonologueの音はやはり良いのだけど、ちょっとリビングに出すのが億劫な時も多い。 ということで、K.O!にJ-6のベース音をサンプ

      • iPhone 16 Pro でコンパクトな録音環境

        iPhone SEを4年くらい使っていたが、いよいよバッテリーの摩耗や動作の重さが気になってきたので買い換えた。 一番嬉しい変化点は、USB Type Cへの対応。以前に購入したZOOM AMS-22とも接続できるので、より小さな機材で録音ができる。 iPhone16 とするか、16 Proとするか迷ったのだが、マイクの性能が良いということで今回はProにしてみた。試しに、ウクレレの音を録音して見たところ、確かに音質はいい気がする。 ビッグバンドのリハーサルにも使えるか

        • 専門性とマネジメントスキル

          専門性の追求と、マネジメントスキルの発揮は別物である。これは当然。どちらも向き不向きがある中で、特にマネジメントスキルの発揮は、人間性に関わるところが根幹にあり訓練では備わらない印象もある。一方、専門性の追求は、机上検討や試行など体系化されている部分があり、比較的易いのでは。 企業における組織 企業の規模が大きくなると、組織が増えてくる。ここでいう企業の規模というのは、主に従業員の数。従業員が多いということは、業務が多岐に渡る、単純に作業量が多くなる、より細分化されて専門

          ライブの真空パックってすごいな

          ヤマハが、ライブの真空パック、というコンセプトで発表会を開催した。LUNA SEAがアンバサダーになるということでのお披露目となる。 技術的に何が凄いかは、上記のリンクで詳細に書かれている。従い、本記事では、「LUNA SEAをアンバサダーとしたことの意味合い」と、「企業でこのようなチャレンジを行うことの凄さ」について考える。 LUNA SEAというアンバサダー まず、この手の報道発表は、インパクトが非常に重要である。知名度が大きければ大きいほど良い。極端な話、楽曲ヒッ

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          米不足の騒動とビールゲーム

          地震による不安を契機に、店頭から米の在庫が尽きてしまった。維新の会は農水省に備蓄米の流通を要請するなど、幾らかの混乱が出ている。 記事においても、「新米の流通が始まる」という中で特段の対処を行う様子はない。こういった対応は、消費者からすると「何も対策してくれていない」という印象を受ける。 では、何もしない、ということはどういうことなのか。 ビールゲーム 流通やフィードバック制御を学ぶにあたり、「ビールゲーム」というゲームがある。小売、卸売り、製造者と役割分担とする中で

          米不足の騒動とビールゲーム

          牛角の食べ放題、女性半額で物議。に対する一次ソースを読んだ感想。

          牛角の一件は、Xでの批判的なポストや、それに対するさらなる批判が起きている。 話として切り取ると、「平等の社会の中で、なぜ女性を優遇するのか」といった話のようだ。ただ、良し悪しはさておきさまざまな主張が出ているので、一括りにするのは難しい。 牛角がキャンペーンを行ったと言うことは、何らかの市場分析に基づいた打ち手なのだろう。記事にも、「食べ放題での注文量が、女性は男性に比べて肉4皿分少ないといった背景からスタート」との言及がある。 キャンペーンに至った牛角を取り巻く環境の

          牛角の食べ放題、女性半額で物議。に対する一次ソースを読んだ感想。

          人工知能が人間っぽく見えるのは

          Chat GPTが広く世間に認知され、AIという言葉がよく出てくるようになってきた。 AIは、特定の技術というよりは概念のようで、NTT Dataのサイトでは以下のように表現されている。 要するに、人が見たときに、それらが人間っぽい振る舞いであれば、AIであると言えそうだ。 何が備わっているとAIのように見えるか。それを判断するためには、特定の入力に対してどのような出力を返すかで決まる。 人間の場合は、入力としては五感を備えている。すなわち視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚で

          人工知能が人間っぽく見えるのは

          ガジェットシンセのケース (Pocket Operator, Aira Compact)

          長らくの懸案事項だった、Pocket OperatorとAira Compactにちょうどいいケースを見つけた。 Aira Compact 1台と、Pocket Operator 2台が収納できる。 小物ポケットもいくつかあるので、ケーブル類も収納できる。また、AMS-22も一応入る収納力。 ガジェットシンセは外出先に持って行きたくなるサイズではあったが、特にPocket Operatorは電源スイッチがなく、物が当たると意図せずシーケンスが再生されて音が出てしまうのが

          ガジェットシンセのケース (Pocket Operator, Aira Compact)

          Roland J-6 でのベース音

          ベースラインを担うにあたって、J-6を使ってみた。 J-6はコードシーケンサーなのだが、コードのコンピング、アルペジオ、ストラミングと豊富なパターンが入っている。シンプルなアルペジオを使って1~2オクターブ下げたコードを鳴らすと、なかなかかっこいい感じになる。 PO12 Rhythmでリズムパターンを入れつつ、ELZ_1_Playで装飾を入れる。これまでは、monologueでベースラインを付けることが多かったが、monologueを繋げるのが億劫な時はこの構成でも楽しい

          Roland J-6 でのベース音

          勤続15年で変わったこと

          気づいたら、15年同じ会社で働いていた。 変わらないようで、色々と変わったことを書く。 技術技術は、ここ15年でとても進化している。 通信技術だけ見ても、テキストや写真が中心だったガラケーと3Gを経て、iPhoneのようなスマートフォンが台頭し4Gが普及した。 4Gは、想定外に自然に一気に拡大した印象がある。 当時出たばかりのスマートフォンが要求する通信性能は知れていた。YouTubeで1Mbpsも出れば快適で、3Gでも十分。けれども、デバイス性能、特に画面の解像度が上

          勤続15年で変わったこと

          ZOOM AMS-22

          ここ数年、ガジェット系を含むシンセを少しずつ買い足している。 Pocket Operator 12 Rhythm Pocket Operator 33 KO! Roland J-6 Sonicware ELZ_1_play KORG minilogue KORG monologue 手軽に録音や録画する際、ちょうどいいオーディオインタフェースがなかったので、AMS-22を購入した。 特徴小さくて軽い。Poecket Operatorと並べてもコンパクトさが分か

          仕事の押し付け

          最近、自分も小賢しくなってしまったのか、「ああ、仕事を押し付けようとしているな」と感じることが増えてきた。そのパターンを記す。 実力、能力的にできないであれば、どうして請け負ってしまったのか。という疑念しか残らない。 私は忙しいのでやってほしい主観では、私たちはは貴方たちよりも多くの仕事を抱え、それでも貴方たちよりも効率的に物事を進めており、結果として残業時間は貴方より多いに違いない、と思ってしまう。 注:これは客観的に正しいかは別として、心象の問題として。 これは自

          仕事の押し付け

          根回しの必要性

          根回しという言葉がある。複数の利害関係者(部門)が集まる案件に関して重要な意思決定を伴う会議で、事前に承認が得られるよう利害関係者に説明や承諾を得る行為を指す。 この手の手法は、「日本特有の悪しき文化で、やめるべき」といった意見や、「むしろ海外の方が根回しは徹底しないといけない」と賛否が分かれる。 日本がどうとか、海外がどうとかはどうでもいいので、根回しにどのような意味があるかを考える。 前提根回しについて考える前に、仕事や組織の性質、そして人の持つ特徴を整理する。なぜ

          根回しの必要性

          読んだ:世界はシンプルなほど正しい

          確か、昨年末に購入したと記憶しているが、ようやく読み終えた。大体3ヶ月位かかった。 内容は、理論やモデルの重要さ、それらがシンプルなほどツールとして強力であること、理論は必ずしも真理ではない場合でも有用であれば良いことを説いている。 全く正しくないけど、理解には役立つ例え話時々、物事を分かりやすく例えることに対して異論が出ることがある。それは、〜〜の話であって、この事例や理論とは全く一致していない。 具体的には、自身の経験では空間多重技術であるMU-MIMOやSU-MI

          読んだ:世界はシンプルなほど正しい

          企画におけるクソビジネス用語集

          うんざりするけど、自分もつい使いがちな用語集。 特に、巻き込まれた会議の中で出てきたら要注意。 課題感課題とは、「解決するべき問い」である。「感」というのは感じ、感覚である。直感的ではない曖昧さを与える。 単に曖昧さを持たせて議論の落とし所を探るための使い方ならば良い。しかし、打ち合わせの時に出て来た場合、話者は自分たちの課題を認識していない可能性がある。 例えば、課題はまだ確たるものではない中で「課題である」と断言し、それに向かって全員が進むとリスクである。それを避け

          企画におけるクソビジネス用語集