サイトの直帰率40%という基準についてのうんちく
よく「直帰率って何パーセントならいいの?」という質問をいただきますが、一般的に直帰率は40%が基準みたいな記事をちらほら見かけるので「一般的には40%を基準としてますが、」と答えます。文末の「が、」に私の色々な思いが詰まってます。
直帰率を知ってなにがしたいのか
「このサイトの直帰率が知りたい」という問いに対して、全体の直帰率を調べて「40%でしたよ~」とだけ伝えるのはマーケターとしてはあまりイケてません。直帰率を知りたい=サイトの健康状態を知りたいということなので、このサイトの健康状態がどうなのかまで落とし込んであげる必要があります。
全体の直帰率はあまり意味をなさない
私は企業のアルバイト採用サイトを分析する機会が多いのですが、その場合サイトに流入してくる経路はいくつかにカテゴリされます。
・その企業のコーポレートサイト
・google/yahooのオーガニック検索
・indeedや求人ボックスなどの求人検索エンジン
・リスティングやリタゲなどのネットワーク広告
流入経路によって直帰率は大きく変わってきます。
そこから流入してくるユーザーが健在層なのか、潜在層なのか、
そしてサイトのどういったページに流入してくるかも直帰率を判断する上で大事な要素になります。
そのサイトの健康状態を正しく判断するには、
流入経路とそこからどのページに着地しているのか、までを分析する必要があります。
流入経路をさらに落とし込む
流入経路の中で、企業のコーポレートサイトやgoogle/yahooオーガニックからの直帰率は比較的低い傾向にあります。ですが、オーガニックからの流入がもしコーポレートサイトからの流入に比べ高い場合には、流入キーワードを調査する必要があります。
通常、企業の採用ページの場合、その企業で働きたいユーザーが企業名や展開するブランドを検索して採用ページに流入してくるため、健在層ユーザーが流入してきます。
直帰率が高いということは、その企業やブランドを求めていない、もしくは求人さえ探していない潜在層ユーザーが流入してきている可能性があります。流入キーワードによっては、致し方ないキーワードもあるので、そういったキーワードの直帰率は気にしなくてよい場合もあります。
まとめ
全体の平均直帰率が20%だから安心というわけではなく、流入経路と着地ページまでみて初めて直帰率が最適な状態にあるかを確認することが、サイトを健康な状態へ導く大きなヒントとなります。
今回お話ししたことはすべてではなく、直帰率ひとつとってもまだまだ情報として言い足りない部分がありますが、またの機会に・・・。
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