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夜勤明けからプロ野球へ【14】

前回のおはなし

翌日13時、厚は約束の時間に事務所に向かった。

「あんた、大きな家を建てたいって小学校の時に言ってたよね」

「ひょっとして…」

「そう、私は智樹の母だよ。あなたのお母さんが入院した時に私は定期受診で久しぶりに会ったの。その時に卒業文集の話が出たの」

「あぁ…お久しぶりです。智樹は元気ですか?」

智樹は小学校の同級生だった。卒業と同時に隣の校区に引っ越してしまい、音信不通だった。

「では、本題を言うね」

悪い話ではなさそうだ。と厚は思った。

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yutakazu/想創家
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