おのれ誘惑

気を抜くとすぐこれだ。かつての職場で怠慢王と言われただけはある。タバコ。明日から治験が始まるので、この際タバコやめようってちょっと思った。しかしながら、やめようって思うのはニコチンが充足している時の僕であって、我慢に顔を赤らめている僕ではない。このノートを書く少し前にコンビニに足を運び、マルボロメンソ4mg買ってしまいました。誰か、止めてください。助けてください。まあ、買ってしまったものは仕方がない。今日買ってしまったということは、明日までに全部吸いきれないということだ。明日から8日間タバコを控える生活に強制出向されるが、帰ってきたらタバコが机の上にある状態なのですよ。あれ、もしかしたらフラッシュバック不可避？？

捨てろと言われる方がおられると思います。それはそうなんです。めちゃくちゃ理にかなってます。なんなら今捨てないと一生タバコをやめられないかもしれないというところまで来てるはずです。というのも、ニコチンは体から3日程で抜けるからです。タバコをやめるにあたって最初の3日間というのは地獄です。しかし今回、8日間タバコを完全に遮断された生活を送るというのは地獄だが救いなのです。ニコチンの誘惑と口の寂しさに絶対8日間は勝っていくので、これはチャンス間違いなし。

5年程前に、タバコを10日間やめた時があった。タバコを吸い始めて6年間、これほど大きな快挙はなかった。10日間？と思われた方がいるかもしれない。当時大学生だった僕はお金が底をつきタバコを買うお金もなかった。3日間の誘惑にはガムで対応し乗り切った。5日目あたりからはだいぶ慣れてきて、食べる量が少し増えたが吸いたいとはあまり思わなかった（当時コンビニでバイトをしていたので食べ物は廃棄でカバーしていたので食費はほぼ関係なかった）。お。このままやめられるぞ。

しかし、悲劇は突然起きた。映画をよく見ていた僕はなんの映画だったか忘れてしまったが、喫煙シーンで見事にフラッシュバックしてしまったのだ。やばい、と思いガムを口に含んだがもう手遅れだった。映画の内容は入ってこなくなった。タバコ、スイタイ。映画を途中で止め、3ヶ月前に買った長渕剛のベストアルバムを片手にブックオフに転がり込んだ。1600円手に入った。セブンイレブンがオアシスに見えた。本当の衝動買い。

もう嫌になっちゃいますね。禁煙を試みて2日間ぐらい辞めたことは5回程あるんです。タバコ代の計算をして気持ちをどよーんとさせた事もあります。月に8,400円。年に100,800円。今までタバコに使ったお金ざっと、600,000円。後60年生きるとして、人生で6,648,000円。どよーん。。こんな人と結婚したくありませんね。僕だったら結婚しません。

そんなこんなでまさに今タバコを捨てる覚悟が定まらない僕です。