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従来の女性起業家支援で見過ごされてきたリスクは何か?

従来の女性起業家支援で見過ごされてきたリスクは何でしょうか?

世界と歩調を合わせねば、と政府は「女性版骨太の方針 2023」の目玉の一つに「女性起業家の育成・支援」を挙げています。

https://www.gender.go.jp/kaigi/danjo_kaigi/siryo/pdf/ka70-s-1.pdf

日本各地において、女性起業家という新たなリーダーの登場への社会的期待は大きくなる一途と感じます。

ですが、「創業間もない女性起業家は、実は最も社会的に弱い立場に置かれることがある」という、ざらりとした現実は、社会の大勢としてはまだ認識されていない、と現場で私は痛感します。

当事者の女性起業家の方々はまだ口にしにくく、結果、男性が多い起業家や起業支援者の業界では、長年その深刻さや重要性がほぼ共有されないまま、現在に至っていることに気づきました。

男女を問わず、始まったばかりの事業は、全て脇が甘いものです。

ですが、一人で旗を上げた女性起業家には、自らを守ってくれる組織はなく、客先やオンラインで、モラハラ、パワハラ、セクハラに遭遇するリスクは、男性よりも高いです。

初めてづくしで、不慣れな中、「嫌な事態に、NOと言っていいのだろうか?」と独りで煩悶してしまいます。

もし女性起業家の事業への応援団ができても、強い支配欲を持つ支持者からの圧力に悩まされることがあります。

開業したら、SNSや対面で自分に対して急にマルチ商法の関係者からの勧誘が増加した、との痛ましい事態があります。

マルチ商法の関係者から見たら、女性起業家がもしも代理店になってくれれば、地域に影響力をもって拡販してくれると期待でき、隷従のシステムに投入することができます。

開業まもなく不慣れな女性起業家に、実は以下のケースは増えています。

"「めったに会えない人がいる」「○○さんに合わせたい人がいる」のような勧誘文句は違法です。"

ですが、違法行為には決して応じず、毅然と拒否すべきです。

実際に今まで私は種類を問わず、違法行為に遭遇したら、慎重に関連法令を精査した上で、何度となく粛々と警察に通報しています。

「そもそもの知識を知りたい」との方も多いかもしれず、以下をご覧ください。

"会員は新たな会員を増やさない限り収益を得られない構造となっています。""高額な利益を得られる人はごく一部の上位会員に限られてしまい、大半の人は思ったような収益は得られず、逆に損をしてしまうことになります。そのためしばしば大きな社会問題となります。"

マルチ商法で事前の情報開示を不足した勧誘(第三十三条の二)や、相手の了解を取らない勧誘(第三条の二)も違法であり、罰せられます。

「女性起業家 リスク」で検索しますと、この検索結果は私たちの日本社会の理解不足が可視化されていると申さざるを得ません。

(2023/11/8追記: まだ投稿して間もないですが、「女性起業家 リスク」で本記事が1位に複数ブラウザで表示されるようになり、ご覧くださる皆様、ありがとうございます)

その中で、さすが小崎さん、いい仕事をされています…!!

「女性起業家の育成・支援」という、夢があるテーマに賛同するだけでは、とても不足しています。

車の両輪として、行政や警察、起業支援機関、金融機関、広範の私たち市民の理解と支持、ひいては鉄壁の危機管理体制も不可欠と拝察します。

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