【フットサル】 Fリーグ プレーオフ決勝を観てきました
昨日は名古屋に行って、Fリーグのプレーオフ決勝を観てきました。2戦合計の結果で争うプレーオフの2戦目、つまり、今シーズンの優勝が決まる試合でした。今日のニュースで大きく取り上げられているわけでもなく、こんな試合があったことを知らない人も多いのではないでしょうか。
個人的な記録も兼ねて、感じたことや気づいたことを書いてみます。他のスポーツやイベントでは当たり前にやられていることも多く、真新しい内容ではないと思います。また、シーズンを通して観ていたわけではないので、この試合だけを観たにわか観戦者の独り言と思って読んでいただき、「こういう事情があるんだよ」などと教えてもらえると嬉しいです。
そして、決して「だからフットサルはダメなんだ」と言いたいわけではなく、より魅力的なスポーツにしていくために少しでも力になれれば、という思いをご理解いただければと思います。
会場に着くまで
チケットはセブンイレブンかチケットぴあでの購入です。前売り券の価格で、特典付きゾーン指定席が3,500円、自由席が2,300円。特典は名古屋名物の天むすだったとか。入場はスタッフによるもぎりでしたし、入場者のデータは取れていないようです。
武田テバオーシャンアリーナは、名古屋駅からあおなみ線に乗って24分、終点の金城ふ頭駅の目の前です。
駅の通路などには案内は無く、会場入り口の階段に幟が立っているだけでした。レゴランドとポートメッセなごや(この日はカスタムカーのイベント)の最寄り駅でもあるので、少しでも多くの人の目に触れるように露出できるといいですね。理由があればここまで来れる人たちなわけで、貴重な潜在顧客へのアクセスだと思うので。
日本女子フットサルリーグ プレーオフ決勝
このレベルの女子の試合を初めてしっかり観ましたが、気持ちが前面に出たプレーが多く観られ、予想以上に個人能力の高い選手もいたのが印象的でした。2戦合計の同点ラインを行ったり来たりするような試合展開で、第三者としては非常に楽しく観戦させてもらいました。
一方で、寂しかったのは観客の少なさですね。公式発表で405人ということで、両チームのゴール裏と関係者席以外はちらほらという感じでした。選手にとって「ここでフットサルをしたい」と目指す場所にする必要がありますし、会場に来ていない人にもAbemaTVの中継で伝わる部分があったと思うので、せっかくのいい試合がもったいなかったです。
このTweetの後、レギュラーシーズンの数字をさかのぼっていると、なんと2,327人もお客さんが入っていた試合を発見しました。優勝したアルコイリス神戸のホーム(グリーンアリーナ神戸)での福井丸岡RUCK戦です。
詳しくまとめられているブログがあったので紹介させていただきます。
一方のホームゲームだからできる取り組みもあるのでしょうが、せっかく地元にこれだけの熱量があるのであれば、リーグ1位チームのホーム開催にできないものでしょうか。男子との同日同会場開催の一つのメリットは、男子の試合を観に来るお客さんの取り込みだと思いますが、次に書く入れ替え制のためにそれもだいぶ取りこぼしていたと思うので残念です。AbemaTVで中継してもらえたのは大きなメリットでしたね。
入場客の入れ替え
同じ会場で、女子が15時キックオフ、男子が18時キックオフだったのですが、それぞれ別のチケットを購入する必要がありました。女子の試合は自由席のみで1,000円です。
男子のチケットを持っていても女子の試合は観られません。また、男子は17時開場の予定でしたが、女子の試合の退場完了が15分くらい遅れたので、僕が外に出た時にはこのような列ができていて、最後尾に並ぶ必要がありました。プレーイング20分ハーフの後に表彰式だったので、2時間で終わるはずがないのですが…
男女両方のチケットを買う人(一番大事にすべきファン)に優しくない設計になっていたことと、男子の集客を女子につなげられていないのは残念でした。
Fリーグ プレーオフ決勝(男子)
入場時に、応援用のボードとスポンサーのチラシ4枚と麦茶が配られました。出場チームと選手の紹介くらいはほしいですね。スマホで調べれば出てくる時代ではありますが、もう少し興味を持ってもらう工夫があってもよいかと。
肝心の試合はとても面白くて、フットサルを観たことない人にはこういうのを観てもらいたいなーと思うような試合でした。残り5分を切って名古屋の優勝が決まったかという空気の中、大阪がわずか11秒の間に2点を取って、あと1点で優勝という展開に持ち込みました。
大一番になると固い試合になってしまうこともあるフットサルですが、お互いにアグレッシブな姿勢を崩さず、フットサル独特のパワープレー(フィールドプレーヤーの1人がキーパーのユニフォームを着て5人全員で攻撃)もあり、分かりやすい見どころが多くありました。リーグ戦でもこういう試合が多くなるようなレギュレーションの設計ができるとよいのですが、難しいですね。
Jリーグの開幕戦と重なったにもかかわらず、やべっちFCではハイライト映像含めて取り上げてもらえました。ただ、地上波で露出する機会を考えると、少なくともJリーグとは時期をずらすような調整ができるといいですね。
フットサル以外の催し
ハーフタイムに、ちびっこチアリーダーが頑張っていました。ただ、照明効果もなく、この広さに子どもたちが10人では寂しいですね。このあたりの企画は、新しい層の集客(子どもたちのご家族)にうまくつなげたいところです。
AbemaTVの生中継
前日の第1戦に続き、女子の試合から通してAbemaTVが生中継してくれていました。これで観戦していた方も多いと思います。表示される視聴者数は12万人を超えていました。同じ人が一度離れて戻ってきても別の1人とカウントされるようなので、実際の人数としては大きく減りますが、今のフットサルにとってはとても貴重なメディアですね。
現地で観戦していても活用させていただきました。中継のタイムラグが20秒くらいあるので、見返したいプレーがあった時にAbemaTVを見るとちょうどいいところから見直すことができます。普通のリプレイは5秒くらいですが、その前の展開を見たいことも多いので、これは重宝しました。
あと、表彰式の後に選手たちが家族と写真を撮っていたり、控室の様子などの裏側を(いい意味で)長々と中継できたのは、AbemaTVならではだったと思います。このような親しみやすさはフットサルの推しどころかもしれません。
3季目となる来季も契約延長していただけるようなので、続いているうちにうまく活かす方法を確立していきたいですね。
終わりに
思いつくままに書いていたら長くなってしまいました。ここまで読んでいただきありがとうございます。
傍から見ると当たり前にやるべきことができていないなーと思いつつ、その背景には理由があるはずです。評論しているだけではなく、小さなことでも行動で貢献していければと思っています。
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