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【AISTS #40】 35週目 プレゼン準備とMedicalの試験 (2020/6/22-28)

先週で全講義が終了と書きましたが、今週も毎日のようにキャンパスに通っていました。
月曜日は、今年1月にローザンヌで開催されたユースオリンピックの責任者と振り返りのセッションがあり、水曜日にチームプロジェクトのプレゼンの予行練習、金曜日にMedicineの筆記試験でした。

新型コロナウイルスの影響は日常生活にはほぼなくなり、バーやレストランは反動で人で溢れているような状況です。
一方で、6月25日から感染者の接触追跡アプリ「SwissCovid」の一般運用が始まりました。

ユースオリンピックの振り返り

2020年1月にローザンヌで開催されたユースオリンピックでは、AISTSは Institutional Partner として、ボランティアだけでなく持続可能性やレガシーについての共同プロジェクトを実施してきました。
この後に書くチームプロジェクトでは、2つのチームがユースオリンピックに関するプロジェクトに取り組んできました。

月曜日に、それらの活動も含めた振り返りとして、組織委員会CEOの Ian Logan 氏をはじめとする主要メンバーによるプレゼンと質疑応答のセッションがありました。

ユースオリンピックには、競技と並んで重要な側面として教育や文化交流があります。
世界各国から集まるアスリートもそうですが、地元の小中学生の教育・普及プログラムへの参加や、大学生であればボランティアや共同研究なども重要な観点です。

個人的には、地元の50代、60代の方が多くボランティアとして参加していて、生き生きと働いていたのが印象的でした。
数値化することは難しい部分ですが、大会の開催による効果としてIOCも重要視している Human Legacy の要素の一つです。

CEOが苦労したこととして挙げていたのは、財務 Finance と 人材 Human Resource でした。

ユースオリンピックは露出するマーケットと規模が限られているので、スポンサーは地元企業によるVIK(Value in Kind:現金以外の製品やサービス提供)がほとんどでした。
コカ・コーラやトヨタなどTOPパートナーのお金もIOCを通して入っています(夏/冬/ユースのパッケージです)が、彼らも積極的にお金をかけてアクティベーションをしていたわけではないそうです。

自ずとIOC以外の資金源は行政となるわけですが、スイスは連邦制で州政府が力を持っている国なので、国の方針でトップダウンで進めることはできず、各州と個別の交渉が必要であったことも大変だったとのことでした。
本家のオリンピックのように分かりやすい経済効果をアピールできない分、上記の Human Legacy や Social Sustainability といった視点が重要視されています。

次回、2022年夏季ユースオリンピックの開催都市はセネガルのダカールです。
アフリカ大陸で開催される初めての「オリンピック」となります。
まだ準備も序盤で不安要素は多いようですが、新しい取り組みを進めるきっかけを作ることもユースオリンピックの役割の一つです。
大都市でしか開催できなくなってきている夏季オリンピックの将来を考えるヒントが見つかるといいのですが、どうなるでしょうか。

チームプロジェクトのプレゼン準備

水曜日には、6月29日の最終プレゼンに向けたリハーサル(Dry run)がありました。
昨年11月に始まったプロジェクトもいよいよ終わりを迎えます。

プロジェクトの内容は、6月1日にレポートを提出した時点で整理していたので、その後の期間は、20分という限られた時間のプレゼンでどこをどのように伝えるかを詰めていく作業でした。

Dry runでは、当日と同じセッティングでAISTSスタッフにプレゼンを見てもらい、フィードバックを受けました。
内容は概ね分かりやすいとの評価で、スライドの見やすさやプレゼン技術(声のトーン、姿勢、ボディランゲージ)についてのコメントが中心だったので、まずは一安心です。

金曜日にも、クライアントとの最終確認と、以前からアドバイスを受けていた卒業生の前での練習を重ね、週末は比較的落ち着いて迎えることができました。

プレゼンでの自分のパートは約5分間。
僕は、この長さの英語のプレゼンは丸暗記します。時間通りに話せるようにとにかく反復練習です。だいぶ口に馴染んできました。
質疑応答に少し不安は残りますが、いい準備はできたかなと思います。

当日は、こちらのリンクから生配信をご覧いただけます。

僕らのチームのプレゼンはこちらです。
日本では遅い時間になりますが、YouTubeにアーカイブも残るはずなので、ご興味のある方はどうぞ。

MONDAY 29TH JUNE 16:20 – 17:20(日本時間 23:20-24:20)
Client: Forward Event (World Fit Games)
The World Fit Games – A Strategic Concept Proposal

Medicineの試験

金曜日は、Medicineの筆記試験でした。これが最後の試験です。
自国に帰国しているクラスメートもいるのでオンラインプラットフォーム(Moodle)を使いながらも、登校できる人は教室で受けるという変則的な形式でした。

このような形式なので、インターネット検索もできますし資料は持ち込み可(Open book)となり、知識を問われる問題ではなく、より大局的な理解を問う論述問題でした。

例えばこちら。

A national junior women artistic gymnastics federation has hired you.
Your role is to provide any help necessary with the team. This includes traveling organization, advising the athletes aged 12-16, and making sure they are ready to perform.
What problems will you have to deal with, or be mindful of? What can you do about it? Give special attention to areas related to sports medicine module.

遠征のための移動や時差がコンディションに与える影響や、10代のアスリート特有のリスクなどのポイントを盛り込みながら、照準を合わせる大会で良いパフォーマンスをするための準備について、トレーニングとトレーニング外(生活習慣、メンタルヘルスなど)の観点から回答しました。

こちらに来た当初は、日本式教育に染まりきっている自分にとって、このようなざっくりした前提の問題は(試験も講義中のディスカッションも)苦手でしたが、だいぶ慣れました。
上記の問題の他に、少し短い問題が3問あったので、時間切れで書ききれなかった感はありますが、ひとまずは一通り終わってすっきりです。

来週の予定

上記の通り、月曜日にチームプロジェクトの最終プレゼンです。
チームによっては火曜日にあるので、火曜日の夜はみんなで打ち上げです。
週の後半はちょっとゆっくりしようと思います。

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