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ラジオの伝え方は具体度を上げる学びになる話
色々なメディアが昨今混在していますが、大きく分けるとテレビのようにモニターとスピーカーから目と耳に情報を伝える方法と、ラジオのようにスピーカーから耳だけに情報を伝える方法の2つがあります。
テレビは視覚と聴覚で情報を受け取れるように作られていますので、どちらかが欠けてしまうとわかりにくい情報になってしまいます。
例えば、テレビを見ている時に誰かが話しかけてきて音声が聞き取れないと内容がしっかり入ってこないことはありませんか?
音声をオフにしてテレビを見ると情報の欠落でなんだか物足りなく感じます。
逆に、映像を見ずに音声だけにしたらどうでしょう。やはりコレも物足りなく感じます。
テレビのような目と耳で情報を受け取るように作られているものは、本来の情報量が欠けてしまうとわかりにくいものになる特徴があります。
では、ラジオのように耳だけで情報を受け取れるように作られたものはどうでしょう。
音声が遮られない限り情報を受け取れます。
この2つの違いは音声だけで情報が伝わるかどうかです。
ラジオのような音だけで情報を伝えるものは、具体的な表現が多く含まれます。
つまり、抽象度が低く具体度が高いと言えるのです。年始の恒例行事として箱根駅伝を見る方は多くいると思いますが、テレビで見る箱根駅伝と、ラジオで聞く箱根駅伝はまた違った印象を与えてくれます。
テレビで見る箱根駅伝は画面を見れば選手の躍動感が伝わってきます。汗の量や表情までそのままを画面を通して受け取れます。さらに音声でアナウンサーが選手のエピソードを紹介すると、コレもまた面白くなります。
逆にラジオで聞く箱根駅伝は映像の情報には劣ってしまいますが、十分に音声だけで選手の躍動を感じることができます。何故ならアナウンサーの具体的な表現があるからです。
もし、遠くから走ってくる選手が見えたらテレビではカメラをズームして選手の姿をハッキリ捉えることができます。
でもラジオではその状況を音声だけで伝えなくてはなりません。
この伝える力こそ、「具体度を上げる」と言うことなのです。
では、具体度を上げた表現をしてみます。
音声だけで遠くから走ってくる選手が見えたことを伝える場合、こうなります。
「選手が見えてきました。望遠鏡でやっと見えるぐらいまだ遠いですが、ゼッケンをバタバタと揺らし、しっかりとした足取りで走ってることがわかります。その姿は確実に大きくなっています」
いかがですか?
テレビと同じ情報量ではないですが、しっかりとその様が伝わります。
このように、普段から目と耳で受け取る情報を、耳だけで受け取るように情報を変換する習慣を身につけることで具体度を上げられます。
例えば、朝起きて着替えるまでの行動やご飯を食べる様子を誰かに伝えようとして表現してみてください。
具体度が上がると言うことは表現が豊かになります。
この豊かさは、職場や私生活にも必ず活かされるものです。
おわりに、個人的な「箱根駅伝」の楽しみ方をご紹介します。
テレビの音声を小さくして、映像を見ながらラジオを聞いてみてください。
テレビの躍動感ある映像とラジオの具体度が高い情報が絡み合うと、臨場感が抜群にあがります。
それと、ラジオは選手の息遣いも良く聞こえるんです。
気になった方は、是非試してください。
それではまた。