演技ワークショップ用台本&演じるポイント解説①
レッスン用に書いた台本です。
僕なりに演じる上でのポイントなども解説させて頂きます。
「約束」
立っている二人。
1 「あのさ、あなたにとって約束って何?」
2 「え?」
1 「約束だよ、約束」
2 「まぁ、大切なことだけど」
1 「だったら何で14時と15時を間違えるの?」
2 「あぁ、それはごめん」
1 「ごめんじゃないよ」
2 「でも、たった1時間じゃない」
1 「たった?たったって言った?」
2 「あ」
1 「あのね、こっちはその1時間を調整するのにどれだけ苦労したと思って
んの?」
2 「そうだよね、ごめんごめん」
1 「ごめんじゃないよ、ごめんじゃ。ったく、人の時間を何だと思ってんだ
よ」
2 「それはそうだよね。ほんと、ごめん。でもさ」
1 「でも何」
2 「でも、仕事ではよくあることじゃない。こういうの」
1 「あるよ。あるにはあるけど、その度に許してたらいつまで経っても治ら
ないでしょ?こういうことはすぐに言っておかないと、あなたのために
ならないじゃない」
2 「そうね」
1 「そうよ」
2 「あ、じゃあ今度は私からひとつ良い?」
1 「なに?」
2 「あのね、私は、君の上司なんだよね。だから、そういう上から物を言う
態度はどうかと思うのね」
1 「あぁ、それね。はいはい。確かにね」
2 「私は専務、君は係長。わかるよね?」
1 「そうね。そっちは経営側だもんね。4個ぐらい上だよね」
2 「そのことについて、謝罪はしてもらえるのかな?」
1 「もちろん……サーセン!」
2 「はい、クビ」
何気ないやりとりだからこそ、いかにリアリティを持って演じられるかがポイントになる台本です。実際にレッスンで使用した際の解説を含めたテキストが以下のものになります。
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