百人一首を大阪弁に翻訳したら、全然「いとおかし」くないやん
この前、遊歌舞人 はな@honmono22さんに歌を詠んでもらった事を自慢したけど、そう言えば僕は小学生のころ百人一首が得意だった。
まぁ百人一首が好きというより、カルタというゲームが好きだったんだけどね。上の句を聞いたら下の句はだいたい分かる。頑張って覚えたんじゃなくて、遊んでいたらいつの間にか覚えていた。
同じクラスに、新春かるた大会みたいな早さの奴がいて、その子には勝てなかったけど、僕もそれなりに札は取れる方だった。
とはいえ、歌の意味は全く知らなかったし、今も知らない。これも何かの縁だ。せっかくなので意味を調べてみよう。
調べてみて初めて知ったんだけど、100首ある内、43首は恋の歌なんだって。昔からラブソングはヒットしていたようだ。
僕が当時好きだった歌も恋の歌だった。意味は知らないけど、この札は絶対取りたいと思っていた。みんなもそんなのなかった?
僕が好きだったのはこの歌。
すげぇ良い歌だった。そりぁ百人一首になるくらいだから、良い歌ばっかりなのは分かるけど、これはすごく良い。なんていうか、胸に来るものがある。
今日はこれで終わってもよかったんだけど、なんだろう。現代語訳には”言葉の距離”を感じるんだよなぁ。当時の恋はそういうものなのかも知れないけど、現代の恋はもっと距離が近い。
そんな事を考えていたら思い出した、あのサイトを。
文章を方言やオモシロ語に変換! いつもと違う文章で驚かせちゃえ! 言葉変換サイト『もんじろう』
このサイトは普通の日本語を別の表現に変えてくれる。武士語、オネェ語、ルー語なんてのもある。
まさか使う日が来るとは思っていなかったが、試してみるか。
うん、ルーっぽい。距離感は近くなったけど、趣が完全に失われてしまったな。もっと自然な感じにしたい。
そう言えばこのサイトは方言にも翻訳ができる。僕は大阪の人間だ。馴染みのある大阪弁にしてみるか。
いやもう完全におかしいやん。「やなた」ってなんやねん。いくら何でもこれはちゃうって。僕は大阪生まれ大阪育ちの大阪弁ネイティブや。こうなったら僕がちゃんとした大阪弁に直したる!
まぁこんな感じだろう。ちなみに「会うたら」は「おおたら」って発音するんだよ。それにしても大阪弁にするとなんか濃いな。やはり趣がなくなる。
違う歌で試してみるか。
自分っていうのは相手のことね。関西以外の人には通じないってほんと?それにしても大阪弁にすると、深みがなくなる。何百年も残る内容とは思えなくなるな。僕の翻訳が下手なのかな。
これ以上やると、名歌を台無しにしてしまいかねない。美しい言葉は美しいままで愉しむのが良いのかもね。
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読んでくれた人、ありがとう!!