#16 -22年前-15歳で知った職人の世界
おはようございますー!
月曜日。ノンアルティメットです。(エッ)
これはなんでしょう。今ですね、
無(ム)です。
完全に何も考えていませんね、えぇ。
しいて言うなら今"無"というワードで思い出した出来事があるくらいかな。
昔、22年前か。15歳の時に働いてた建築系の職場で、親方から休憩中にお叱りを受けていたんですね。あ、ちなみに職人の世界はとてもグレーな世界です。
今でいう反社会勢力(反社)の方々なんて普通にゴロゴロいるし、それはおそらく現役の方であったり、"元"であったり色々ですが、とにかく普通にそこらじゅうにいるわけでして、僕も大工やってますからよく絡みます。これ別に普通です。普通すぎることなので変に怯んだりビビったりすることも僕に関しては特にないです。おんなじ人間って感じ。
でね、今でこそ僕は個人事業主の親方として現場におりますから誰かに指図されたり叱られたりなんてことは皆無ですが、若い時や下っ端の時はまぁヒドイ扱いだしそれが恐いわけですよ。逆らえるはずがない、ってやつです。
そう、で思い出したのは22年前、15歳。そんなコワーーイ親方から休憩中にお叱りを受けていた時のこと。
親方
「おい、日野。お前さっきなんかミスってただろ?」
ぴの15
「は、はい!すみません!このあとすぐに直します!大丈夫です!すみません!!」
親方
「大丈夫じゃないんだわ。直すって仕事中に直すつもりか?カスだなお前。作って壊して何も生み出してないカスになんで俺は金を払わなきゃいけないんだ?その金はどこから出てくるんだ?考えろよ。日曜日に一人で直しとけカス」
ぴの15
「カスです!はい、すみません、必ずやっておきます!」
親方
「大体カスお前、普段から何も考えてないだろ?ボケッと生きてんのが顔に全部出とるわ。15歳かなんか知らんが現場に出たらもう社会人なんだ。家の完成を楽しみにしてる施主さんの前では俺もお前も同じなんだ。くだらねぇ顔してこの現場をウロつくなカス。なんでそんなに当たり前のように何も考えずに生きられるんだ。考えろ。俺なんて常に考えてるぞ。」
ぴの15
「す、すみません!か、…考えてはいるつ、つもりなんでっ…」
親方
「黙れカス。何も考えてませんと言え。考えてないからあんなミスするんだろう。認めろカス。あのミスを直し終わるまでお前の名前はカスだ。俺はな、寝る前も飯食ってる時もクソしてる時も常に仕事のことを考えている。
お前はクソしてる時に何を考えてやがる?」
カス15
「(や、やばい…何が正解なんだろう…何も考えてませんと言えばいいのかでもそれはそれで怒られる気がするしこれはヤバいうううう)、え、えと…
ぼ、僕は!ウンコしてる時は無(ム)です!」
親方
「おまっ…、何が"無"だこのカス!
お前だけ休憩終わりだ!
お前の"無"は「無駄」の無だ!
今すぐ働け!このカス野郎が!」
カス15(無駄)
「む、、ははははは!!!!(爆笑)」
※絶対ダメなのに、ここでなぜかメチャクチャ笑ってしまったことを今でもよく覚えている笑。「お前の無は無駄の無だ」が面白すぎて。。
親方
「あぁ?!このやっ…なんでそこで笑えるんだてめぇ!(つられ笑い)、お前ただのカスじゃねぇなぁ?!なんか変なカスだぞおいカス!!
…まぁいいわ。そんな面白かった?今の。上手かったよな?無駄の無。(ちょっと嬉しそうにしてた)」
ただのカスじゃないなんか変なカス15(無駄)
「すみません、最高でした!さすがっす!」
親方
「うるせぇ!」
いやぁ、懐かしいなぁ。死ぬほど恐かったし、時々連れてくるお仲間さんが全身和彫りのモロの人だったり、本当にこの職場では色々あって。いつもビビってたけど、親方に関しては仕事は本当に丁寧で真面目でユーモアがあった。今でも色んな教えが頭に残ってるな。
お前の無は無駄の無だ!
これ綺麗にキマった時、気持ち良かっただろうなぁ♪
今週も頑張ろうー!