橋本豊 イラストレーター

イラストレーター。修理家。 日本大学藝術学部美術学科卒。デザイナーを経て2000年からフリーのイラストレーター。 ホームページのブログからの転載がメインになると思います。よろしくお願い致します。 https://www.yutakahashimoto.com/

橋本豊 イラストレーター

イラストレーター。修理家。 日本大学藝術学部美術学科卒。デザイナーを経て2000年からフリーのイラストレーター。 ホームページのブログからの転載がメインになると思います。よろしくお願い致します。 https://www.yutakahashimoto.com/

最近の記事

アイガーの薪

僕の亡父は若い頃にアイガーを登攀した事がある。 1960年代末、父が山仲間と共にアイガーへ入山した時、麓で一人一束薪を渡されたのだそうだ。 言葉も分からないし、この薪が何を意味するのかさっぱり分からない。 皆と笑いながら「いらない。いらない。」と断って登攀し始めた。 しばらく登って山小屋に到着した所、他の登山者は皆、持参した薪を小屋守に渡して暖を取り始めた。 ここで初めて薪の意味が分かって「しまった」と思ったらしい。 「あの山小屋に薪を持っていかなかった。別に文句

    • 黒ベレー

      今日は黒いベレー帽をかぶっている。 帽子が好きなのだ。 数えた事はないが、かなりの数がある。 全くかぶらないものも置いてある。山高帽が良い例で、ほとんどかぶらないくせに幾つも壁に掛かっている。 でもあれは見るだけで良い。そういう帽子の在り方もあるという事だ。 さてベレー帽だが、昨今かぶっているのは女子ばかり。 元々ベレー帽というのはスペインのバスク地方の帽子で、その製造の容易さから各国軍隊が採用した歴史もあり、益荒男な雰囲気を持っている。だから今日の僕のように濃紺

      • Unluck 恋はならず者

        先日、22回目の結婚記念日を迎えた。 折り悪くその日は妻が仕事だったので、今日は二人で食事に出かけた。何の事はない。我らがUnluck亭だ。 ドリンクバーをしこたま飲んだ帰り道、好みの女性の話になった。 僕は薄幸な女が好きである。 夢二式美人の様に壁にだらりともたれ掛かって古畳をむしってる様な、グズグズなよなよが良いのだ。 しかし妻はそういうタイプではない。静かではあるが陰気ではない。もちろん薄幸でもない。 「そういう女からは不幸がうつる。」と妻になじられると返す

        • メルカリ3457の法則

          メルカリで売れた売れたと喜び勇んで倉庫に飛んで行って確認してみると、ガラス部品が割れていた。 コメントで落札者に丁重に謝罪し、許可をもらってからキャンセル申請をしたのだが、僕がバカ正直に出品者都合で申請してしまったために事務局から注意を受けてしまった。 ここは「その他の理由」で「お互い合意の上」にしておくべきだったと後になって知った。 メルカリ事務局の判定は謎ルールが多く、それは恐らく殆どが情状酌量の余地なきAIによるものだからではなかろうか? 予め相手にキャンセルの

          note

          SNSはあまり好きではないのだが、noteというブログとSNSの合いの子の様なサービスを始めてみた。 めんどくさがりの僕なので、基本はHPのブログの転載になると思うのだが、ま、それでもいいか。と激低にハードルを下げて考えている。 そして今回ホームページを整理していて感じたのは、この10年は僕にとってかなり低迷した時期であったという事だ。 人の輪に入り、離脱して孤独を覚悟した年月でもあった。 もうイラストレーターを辞めてしまおうか。と思った事も何度もある。 しかし、そ

          耳管開放症の事

          僕は昔から耳管開放症なのだが、これが困った事に病気の様で病気ではない。 歌手の中島美嘉も同じ病で一時期歌えなくなったらしく、とにかく呼吸音がボフボフ内側に聞こえて疲労感が酷い。 疲れるからこうなるのか、こうなるから疲れるのか因果関係が不明だが、外出先で「耳が繋がる」事が多いので、外に出るのが億劫になってしまう。 30代の頃は完治を目指して漢方を飲んだり、針治療をしたり、ヨガをやったりしたのだが、根本的な解決策は太るしかないのだそうだ。子供の時から軽度るい痩な僕としては無

          せなけいこ先生の思い出

          先日、「ねないこだれだ」のせなけいこさんが亡くなられたそうだ。 実はせな先生とは何度かお会いした事がある。 一緒に飲んで、足元がおぼつかなくなった先生を新宿駅まで送った事も二度ほどある。 始めてお会いしたのはある団体の会合で、僕の隣に座られた小柄なせなさんは、ベレー帽に革ジャンといういで立ちで、「あなた学生さん?」と僕に問われたのであった。その時僕はもう35位だったと思うが… そして駅までお送りした事があるにも関わらず、いつまで経っても「あなた…学生?」と僕の事を認識

          せなけいこ先生の思い出

          夢から逃げたら夢が私を追ってきた

          ネットニュースを見ていた所、藪からスティックにルー大柴の記事が目に入った。 若い頃、妻子がある身なのに仕事が無くどん底で、32歳の時に役者を諦めた所、そこからどんどん仕事が入ってきたのだという。「夢から逃げたら夢が私を追ってきた」のだそうだ。 このエピソードは僕の胸に強く迫るものがあった。というのも、僕にも全く同じ経験があるからだ。 夢を追っている人はちょっと覚えておいてもいいかもしれない。

          夢から逃げたら夢が私を追ってきた

          スノーピーク たねほおずき分解修理

          スノーピークは永久保証?なので、電池接点のプラが割れて接触不良を起こした「たねほおずき」2つを修理に出してみましたが・・・ 見積もりの結果、結構な額を提示されましたので、キャンセルして自分で修理する事にしました。(ネット上で分解している画像は発見できなかったので参考にして下さい。) 画像ではLEDの風防も外していますが、これは外さないでOKです。(取りたい人は極薄のスクレーパーを差し込んで接着を外す) 4本のネジを外したら、あとはパッキンではまっているだけなので、少しこ

          スノーピーク たねほおずき分解修理

          イラスト描いて四半世紀。初めてのNOTE

          はじめまして。 イラスト描いて四半世紀。イラストレーターの橋本豊です。 簡単な自己紹介を… 美大を卒業後、広告デザイナーに。その後イラストレーターとして活動し始めて今年で24年目になります。 大学時代は故・安西水丸氏のイラストレーションゼミを専攻していました。 積もり積もった仕事のお話も結構ですが、ここでは僕の日常や趣味のDIYを投稿していこうかと思っています。 イラストレーターを四半世紀もやっているので、何か質問があればお気軽にどうぞ。皆さんの役にたつかな? どう

          イラスト描いて四半世紀。初めてのNOTE