今週のこれだけは知っとこ ホテル・観光編 vol.01
今週のこれだけは知っとこ（略してこんこれ）では、観光ニュースやホテルに役立つ情報をお届けします。
１．国内 ホテルプランの事例
今週の国内の動きで、面白かったニュースや役に立つニュースをお届け。
①ホテルが生み出す新しいプラン
”苦境のホテル業界が、新たな一手。泊まるだけではなく、楽しめるプランが増えている。電車の運転士さん気分を味わえるのは、新宿駅を見下ろせる小田急ホテルセンチュリーサザンタワーの「まるごと小田急プラン」。憧れの制服を着て、なりきることもできる。……例えば、京王プラザホテルでは「ハーゲンダッツの食べ放題プラン」、ロッテシティホテル錦糸町では「ロッテアイスの食べ放題プラン」などもあるという。
引用元：ダブルパンチで苦境の都心ホテル 子ども喜ぶ“まるごと小田急プラン”
ホテルの持っている強みや特性を生かしたプランが開発され始めています。電車がみえることを売りにした小田急プランは、当たり前にあった「電車がみえる」という景観を特別なものに転換した上手なプランだと思います。
ワンポイント
似たようなプランとしては、大人も子供も運転士気分を楽しめる「トレインシミュレータールーム」があります。
画像引用：大人も子供も運転士気分を楽しめる「トレインシミュレータールーム」
インサイトは、「家族で同じ趣味を楽しむきっかけを作りたい」と考えられます。
他社のプランを見た時には、一度そのプランの「インサイト」について考えると、応用しやすいと思います。目に見える「電車」ではなく、そのプランが生まれた背景や顧客のインサイトに目を向けてみると、他のプランへの転用がしやすいと思います。
②ホテルのサービスを外へ展開
ウェスティンホテルが、東京23区向けに新しくケータリングを始めたようです。
ウェスティンホテル東京のシェフが監修するバーベキューメニューを「ウェスティンフードトラック」でお届けします。食材やスタッフが含まれたオールインワンスタイルで、お好きな場所でリラックスしながらバーベキューをお楽しみいただけます。
期間： 2021年7月15日（木）より予約開始、10月31日（日）までご提供
人数： ４名様から最大８名様まで
デリバリーエリア： 東京23区
料金：1名様 ¥25,000（税・サービス料込）
引用：PR TIMES
ホテルのサービスを外へ展開する非常に良いプランだと思います。レストランスタッフの雇用維持はもちろんのこと、サービスを体験された方がホテルへ来店される可能性もあると思います。
ワンポイント
他社のプランを見た時に、「逆に考える」こともお勧めです。例えば、「外のものを中へ取り込む」プランを考えてみると、今までになかったプランを生み出すことができたりします。
昨年は、「グランピング」をホテルに取り込んだプランが話題に上りました。今年も、既にいくつかのホテルでプランの提供がされています。
③自由研究を応援するプラン
三井ガーデンホテルとsequenceにて、親子合宿で自由研究を完成！本企画限定“日本橋探究キット”付プランのプランが提供されました。
画像引用：親子合宿で自由研究を完成！本企画限定“日本橋探究キット”付プラン
こちらのプランでは、夏休みに注目してプランを作成したいと思います。
インサイトは何があるのかなと思った際に、例えば下のインサイトが考えられます。
インサイト：夏休みに出かけたいけど、人の目が気になる
このプランを利用することで、「子供の教育」という目的ができるので、旅行もしやすくなると思います。
応用例としては、夏休みに注目して「夏休みの宿題 缶詰プラン」なども考えられるかなと思います。2泊3日ていどで、「早めに夏休みの宿題に着手する習慣をつけてもらう」といったことが目的であれば、小学生向けのプランとして売り出すことも可能かなと思います。
２．中国ホテル情報
e-sportsに特化したホテルが増えてきているようです。インターネットカフェで過ごすよりも、e-sportsに特化したホテルで過ごす人が多くなってきているとのことで、費用対効果も高いようです。
2019年8月には国内に約1,200のeスポーツホテルがあり、2020年8月までに8,000を超え、年間600％増加しました。それだけでなく、2020年3月から11月までのeスポーツホテルの平均月間成長率は111％であり、従来のホテルのeスポーツルームの追加の平均月間成長率は約130％です。
引用：http://www.ctnews.com.cn/
比較的長い時間滞在することにより、ホテルでお金を消費する機会が多いという見解があるようです。各種ご飯もの、ドリンク、アイスクリームを設置することで、軽食を提供。収益をアップさせているとのことです。
画像引用：trip.com
e-sportsホテルの画像は、検索すると他にもたくさん出ます。
メインターゲットは若い男性で、ゲームをする人。地元の方の利用率も高いようです。中国のOTAもe-sportsホテルビジネスへの関心を持っているようで、ゲーム会社で言えばtencentなども出資しているようです。
３．マーケティングお役立ち情報
先日、マーケティングに関する記事を書きましたので、是非参考にしてみて下さい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？