”読泊”秋の夜長はホテルで読書。読書プランを読み解く。
”読泊”という言葉を知っていますか?この言葉は、出所が不明らしいですが、読書のための宿泊のことらしいです。
本を読むのに宿泊なんて……と思う人もいるかもしれません。読みたい小説があっても、中々読む時間を取れなくなっている私の様な人にとっては、ありがたいプランです。
数年前に、隠岐の海士町に宿泊した際には、離島が舞台の「島はぼくらと」を読みました。海士町も離島なので、本を読んでいても没入感が高く、一気に読み進めることが出来ました。
今回は、そんな”読泊”ができるプランを紹介していきます。
ソラーレホテルズ 「本の世界を旅するホテル」
「本の世界を旅するホテル。」がコンセプトの読書のためのホテルです。
ホテルの1Fには24時間営業の本屋さんとカフェがあります。本屋さんの中から1冊をホテルに持ち込むことができる「Books TO GO」というサービスもやっています。
ホテルの中は素敵なデザインで、「ゆったりと過ごして欲しい」という気遣いが、伝わってきます。
このプランを簡単ですが、読み解いてみました。
ターゲット:家で読書の時間が取れない方、読書好き。
ターゲットの不満:家で本を読む時間が取れない、ご時世的にカフェで本を読めない、本を読むなら世界観から入りたい。
インサイト:本を読むための第3の選択肢が欲しい。
応用:こちらのようなプランだと、時間貸しとも相性がいいと思います。例えば、下の様なプランと組み合わせて、サードプレイスの立ち位置を狙うのもありだと思います。
時間貸しでは、清掃がネックになります。特に、ベッドメイキングには時間と費用が掛かります。読書という括りにすることで、ベッドの使用を控えてもらうことができます。そうすることで、ベッドの清掃問題も解決できる気がします。
リーガロイヤルホテル 一期一会 ~プロが選ぶあなたの一冊~
「大阪」「リフレッシュ」「リラックス」「児童書」などテーマごとに選び抜かれた約1,000冊の書籍が並ぶライブラリー。その中から、自由に本を選んで楽しめるプランになっています。そのほかにも、下の様な素敵なサービスを体験できるようです。
ご滞在中にライブラリーの本をご自由にお楽しみいただけることに加え、パーソナルコンシェルジュがお客様との会話を通じてお客様の好みをヒアリングし、それを基にYOURS BOOK STOREのブックディレクターがお一人様につき3冊の本を選書。後日、ご自宅にお客様のためだけに選ばれた本を、選書の際の思いを記載したメッセージカードと共に送付します。帰宅後もどのような本が届くのか待ち遠しく思いながら、旅の余韻に浸っていただける宿泊プランです。
引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000988.000016682.html
ターゲット:本に出会いたい人、本との出会いを楽しんで欲しい層
ターゲットの不満:新しい本との出会いがない、自分の範囲内でしか本を買わない、子供や家族に会った本を選書してもいたい
インサイト:本を選んでもらいたい
応用
赤ちゃんが初めて読む本”を選書する”ファーストブック”という考えがあります。(私は最近知りました)赤ちゃんの眼というのは、発達段階にあるので、それほど見えていないようです。(赤ちゃんにおすすめの本については、下がおすすめです)上記のプランをもう少し絞って、本との最初の出会いを支援する観点で、プランをつくるのもありだと思います。
”本との最初の出会いを紡ぐ。例えば、生まれてくる赤ちゃんのために「本を選書する」プランの他に、図書館司書の資格を持った人が選ぶのも面白いかもしれません。
・「字を学び始める年代の子」におすすめの本プラン
ホテルの中で読んであげることで、活字との最初の出会いが楽しくなる。
・セレンディピティプラン
本との偶然の出会いを支援するプラン。ガチャガチャの機会があって、そこで出てきた本のジャンルから選ぶなど。
・処方箋のあるホテルプラン
本が処方箋代わりに置いてあって、今の気持ちに応じて選べる、選んでもらえるプラン。
・繋がる本プラン
そのプランを利用する際には、おすすめの一冊をホテルに置いていく。その代わり、誰かが置いていったおすすめの一冊を持ち帰ることができる。
・本を語り合うプラン
複数人のプラン。宿泊の際に1冊決められてある。もしくは、好きな一冊を皆で語り合うプラン。一人で読む孤読ではなく、皆読(造語)をする。
本とホテルの組み合わせだけでも、こんな風に多くのプランを考えることができます。秋の夜長におすすめのホテルプラン、宿泊してみたり作って見たりするのはどうでしょうか?
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