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敬老の日 grandfatherと言う言葉 

もうすぐ敬老の日ですね。そんなことは忘れていました。自分がそんな年寄り(この言葉好きでないですね)の一人であることも・・・今日、あることで自治会の会長さん宅を訪問しましたら、ちょうどこれから配りに行くところと言われて敬老のお祝い金をいただきました。商品金ですが。
毎年、ある年齢になったら町内の会員にお祝いとして渡しているとかです。

嬉しいような嬉しくないような・・・そんな年になったということが・・・。

町内の人たちも高齢な人たちばかりで、知り合いのところなんか高齢者過ぎて自治会が成り立たない、などという話も聞こえてきます。

かと言って、一昔前の年寄に比べ皆元気だとは思いますが。

我が市では、昨年まで毎年9月になると70歳以上の人たちには申請すれば市内を走るバスをどこまで行っても(実際には市内のバス会社のバス、萩まで乗っても同料金です)¥100でいいというカードをいただけていました。この政策が今年の春から変わって毎週火曜日はどこまでも¥100になりました。萩まで往復で¥4000ほどです。隣の小野田市までだと往復で¥2400ほどです。これが乗り換えない限り¥200で済みます。年寄りには嬉しいサービスだと思いません?

この間から、市役所へ行ったり図書館へ行ったりに何回か利用しましたが、乗るとほとんど年寄りばかり・・・皆元気だ、と思ってしまうのですが、この先そんなサービスがなくてもバスの中は年寄りだらけになってしまう社会が来るのも近い将来かもしれませんね。

それにしてもこのサービスなかなかいい!と思いませんか?

grandfather は祖父を意味する単語。その由来はfather+ grandです。
fatherは父を意味し、 grand は偉大な、威厳のある、偉い、などの意味を持ちます。
これを組み合わせると偉大な父=祖父という構図です。
なぜ偉大な父が祖父を意味するかというと、英語を母国語とするイギリスの伝統的な価値観にもと付いているのです。

イギリスでは現在でも国王や王族がいるように古来から王様を中心とする貴族社会でした。

貴族社会においては、血筋は父系で受けつがれていました。父系というのは父から男の子へ家督が受け継がれていくという意味です。
貴族の階級が祖父から順に男の子へと受け継がれることになります。
それを受け継いだ人がその家の一番偉い人です。

つまり、自分たちの地位を保証する貴族階級の位は祖父から順に与えられるものであり、偉大なものであるという価値観が強く、それが言葉にも表れているのです。

そしてひいじいちゃん、と言いたいときには、grandfatherの前に greatを付けます。
この言葉を付けると、えんえんとひいひいひいひいじいちゃんと言った具合に表現することができます。

ノルウェー語では、なぜなんだろう。
おじいちゃんはbestefar、おばあちゃんは bestemor です。
beste の意味は英語のbestと同じです。
そしてfarは father、 morは motherのことです。

ノルウェー語にも改まった父とか母でなくpapa, mamaがあるのですが、おじいちゃん、おばあちゃんには改まった言い方のfar, morを使っています。なぜなんでしょうかね。

ところで、故ダイアナ妃が存命の時、イギリスの友人が彼女のことをvery grandだと言っていました。
ニュアンスはお分かりいただけると思います。

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