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目玉のお守りいかが?
トルコにコロナ禍前に行った時のことです。当時、イスタンブールにおいて一番最初に泊まったホテルの近くに地下宮殿と呼ばれるところがありました。
ごく近くに、と言うより、ホテルから中心街に行く道すがら毎日見かけていたところでした。最初、私はそこがどこか知らず、大勢の人たちが毎日出てくるのを(入り口は奥まったところに会ったのですが、出口はその通り道に面していました)見、いつもなんだろうと思っていたのです。
その旅行もだんだんに終盤に近くなり私たちも出かけました。
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地下宮殿と呼ばれていますが、実際のところは、ビザンティン時代には地下貯水池だったところです。柱がよく残っているのと地下貯水池なので天井もあり、宮殿ぽく見えるのでそう名付けられたようです。長い間、放っておかれたので博物館にする際、泥水をかなり吐き出さなければならなかったようです。早い話、ごみ溜めになっていたらしい。
中はひんやりとして涼しい、電機は薄暗い、水も結構溜まっているので湿っぽい、滑りやすい、怪しくていい感じでした。
とことこと歩いて・・・中に涙の柱があります。これは魔よけの目模様なのですが、これがトルコ中で売られているガラス細工の飾り物のデザインのモティーフ。
なんでも目玉から気が出て魔を払ってくれる、そんなお守りです。家の近くに置くそうです。お土産としてたくさん売られています。
私達はトルコに行くたびに大小のこの目玉の魔除けを買ってきました。1回目の時には部屋の中に飾るために大きな目玉を、2回目にはみんなにたくさんお土産用にと買いました。3回目はジュエリーショップで銀の鎖のついたものを自分用に。4回目には家の外の飾りに。
あるお土産屋さんで出口のアスファルトかセメントだかの踏み場に大小の目玉が埋め込まれていました。夫は同じことを家の飾りにする、と言い出したのでした。つるつる滑って危ないと思うのですが。まだ実現していません。
さて、地下宮殿の観光話に戻ります。
地下宮殿をさらに奥に進むと、最終的にメデューサの頭が二つばかり柱の基礎として使われています。これができた当時、東ローマ(ビザンティン)帝国はすっかりキリスト教徒の国だったので、異教徒の神であるメデューサの扱いは見るも無残、さかさや横倒しになり、苔が生えた姿も恨めしいって感じ。それゆえに、その頭を見つけるのはそう簡単ではなかったのです。私たちの常識では頭は普通に縦に立っていると思ってしまっていたからです。
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地下宮殿から外に出ると急に明るくなってまぶしい、と思ったら、目の前を路面電車が轟音とともに走り去って行きました。
このところ、またまた、トルコのガイドブックを開けています。3月早々にトルコに旅します。
ANAが今月からイスタンブールに向けて就航するのですが(何年も前からその計画はあったようですが、コロナ禍で延期になっていたようです)、それを利用して出かけることにしました。