不思議なお話
旅をしていると時に不思議なことに出会うことがあります。
知人に話すと「嘘だぁ」と言われます。皆さんにはどう聞こえるでしょうか?
鮮やかに美しい衣装が見えたことが2回ありました。
1度は中国の蘭州(中国語はらんぞうと発音します)、あるホテルでのことでした。部屋に入った途端、何かが臭いました。
部屋から出るときに幼い子がお漏らしをして、それが乾ききっていなかったんだと思いました。カーペットの一部が濡れていましたので。
さて、次の日です。私たちも出発する用意をしていました。ぱっと後ろをふりかえったとき、私には見えたのです。
美しい中国服を着衣した男の子が椅子の上にちょこっと座っていました。
まるで『ラストエンペラー』の中で見た幼い皇帝の衣装でした。青地に金糸銀糸の刺繡がしてありました。
そして、私たちは前日の「臭い」が何だったか、分かったのでした。
ホテル側には何も言わなかったし、自分自身の考えも深く追求したくはなかったのですが、その部屋は毎日のように日中はカーペットが濡れてしまい、次の日には乾く、といったことが続いているのだろうと思いました。
もう一回の美しい服はイスラエル、エルサレムのホテルでのことでした。
夕方5時くらいだったと思います。
日中の観光につかれてホテルにたどり着いた私はソファに座るとうたた寝をしてしまったのです。
何かの気配で目が覚めました。
と、同時に何か爆発するような大きな音を聞き目の前に真っ赤な衣装を見ました。首のあたりには大きな飾りも見えました。
夫にはローマの兵士だったといったのですが、本当のところは分かりません。映画や絵画で見たような衣装でした。
当時(?)、ちょうどキリストがそこで生きていたころは赤い衣装は非常に高価だったとか。
キリストが身に着けていた衣服を拘束していた、あるいは刑に処したローマ兵たちがかけ事をして誰がもらい受けるかを決めたと記録に残っているとか。
キリスト以降のヨーロッパでも衣服はべらぼうに高価で車くらいの値段がしたとか聞きました。
衣服は目に入らなかったのですが、ほかにもさまざまに不思議な経験をしました。多くの人が宿泊するホテルというところはそれだけ人々の思いなども残っていくのでしょうか。
イタリアシシリア島には2週間滞在したのですが、そこのホテルでは私が夫殺しの犯人にされる夢を見ました。
実際にその部屋で殺人事件が起こったかどうかは分からないのですが、浴室に夫はタキシードを着こんで(夢の中でも珍しい格好です。普通はそんな恰好とは縁がない人なので)倒れていました。
私が犯人だと指をさされているところで目が覚めました。
冷めたとたんに左腕を誰かにぽん、と叩かれてしまいました。夫もすぐに目を覚まし、膝をコブラにかまれて大変なことになっている夢を見たと言っておりました。
そこにいた目には見えない人たちはそんな経験をした人たちだったのでしょうね。
夫のコブラにかまれるシーンは実にリアルな感じがしたと言っておりました。
シシリアでは地震があったりでものすごい数の人たちが亡くなっている、とおっとは言っておりました。歴史がある土地です。様々な人たちの念が残っているのかもしれませんね。
もう一度、おかしな夢を見たのはアイスランドでのことでした。
そこのホテルでは二人とも毎晩、妙な夢ばかり見ました。
夫は娘が誘拐される夢を見たとか・・・。私は二晩、続けて首を絞められる夢を見ました。
一度は仏壇の前で祖父が泣いている夢・・・よーく見ると夫で、涙を流していました。
仏壇が出てくる夢もあの時だけでした。
他にもあちこちで不思議なことが起こりましたが、それはまたの機会に・・・。
それにしても会えることならキリスト様に会いたい!