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今ノルウェーの主婦はケーキ作りの真っ最中

ノルウェーでは何種類ものお菓子をクリスマスのために作ります。確か最低7種類は作らなければ、とか聞きました。クリスマスの1か月くらい前からお菓子作りを始めます。クリスマス頃にちょうど美味しくなるんだそうで。

ドイツの友人宅でも11月にお邪魔したら同じようなことを言っていました。1,2切れ味身をさせてくれましたが。

日本で同じことをしたらカビが生えてしまいそうですが、どうなんでしょうか。

上の写真はクリスマスのお菓子のテーブル・・・ノルウェーではサンタクロースよりこの写真のような小さな妖精、いたずらっ子のニッセという要請がクリスマスにはつきものです。それに左の方に見えている藁でできたヤギも。

ノルウェーの家庭ではツリーに本物のペッパーカーケ(英語で言うとgingerbread)や紙でできたハンドメードのハート形をした小さなバスケットをつるしたりします。その中にはレーズンやチョコレートを入れます。クリスマスシーズンが終わるころには中身はなくなっている可能性はあるようですが。

そして、忘れてならないのがノルウェーの国旗です。これもツリーにかけます。

ペッパーカーケは乾燥したショウガが入ったクッキーです。子供たちも一緒に作るのを楽しみにして手伝います。形は昔からの伝統的なものなら、豚やジンジャーマン,エンジェルなどですが、実際は何でも自分の好きな形にして、その後、焼きあがったら粉砂糖のシロップでその上に好きな模様を線描きします。


また、ペッパーカーケで小さな家を作ったりします。家庭、地域によってはそのペッパーカーケで家の飾りも作ったりします。子供たちにはクリスマスタイムは本当にわくわくした時だと思いまうs。いや、大人にとってもそうですね。


これはレフセというお菓子。薄く伸ばした記事に木枠で飾りをつけ、くるくる巻いて焼き増す。中にクリームを入れることもあります。

この時期、どこの家庭でも伝統的なお菓子が作られるので、どこを訪問しても同じお菓子が供されて、なんか違う物が欲しいなあ、という気持ちにはなりますが。

ツリーには星がいくつか飾られるわけですが、最も大切なのは、最後の仕上げ、ツリーのてっぺんに飾られる一番大きな星です。子供たちはその星をわれもわれもと飾りたがります。手がそこまで届くはずもなく、父親か誰かが子供を持ち上げて、ということになることは想像つきますよね。娘も幼い時は我が家のと、義母のところのツリーの星飾りをしていました。

飾り付けが全部済むと、次はおのおのが思い思いにラップしたクリスマスプレゼントをツリーの根っこに置きます。子供たちはクリスマスまでそれらを開けるのが待ち遠しくてたまらず、毎日のように手に取り耳のそばで振っては中身が何かを想像するってわけです。

我が家には猫がいたのですが、時に猫がツリーの上に上ったり、ツリーをひっくり返したり、猫も一緒にクリスマスタイムを楽しんでいました。

クリスマスプレゼントを開けるのはアメリカは25日のようですが、ノルウェーではクリスマスイヴです。

その日、24日は朝から家じゅうでGod Jul!(Merry Christmas!) のあいさつが聞こえてきます。Julとはノルウェー語でクリスマスのことですが、この言葉は英語としても通じます。英語になっています。

クリスマスイヴの日は休日ではありません。人々は、その日半日は普通に仕事に行きます。お店も半日は空いているので、その間にクリスマスの最後の仕上げの買い物をする、ということになります。

ディナーがクリスマスだからといって特別に早く始まるわけではないのですが、何となくみなソワソワ、ということなのでしょうか、たいてい皆居間に早くから座ってしまうような気がします。

教会の鐘が午後4時を知らせると、公式にクリスマスが始まったということになり、ディナーが始まります。

豚肉のリブ、白っぽいクリスマス用ソーセージ、干しだら、羊肉のリブ、野菜、そしておいしいブラウンソースとコケモモのソースが付けあわされます。


クリスマスは何でも赤いのがいっぱいになりま
リブ肉の料理
これは干しだらの料理です

ディナーの後は、大人も子供も一緒に輪になって手をつなぎ、ツリーの周りをクリスマスキャロルを何曲も歌いながら回ります。大人だけでもそうするのです。これも伝統的なものですが、やはり子供がその場にいるかいないかで雰囲気ががらりと違うような気がしました。

ニコニコ、あいあいとツリーの周りでちょっとした運動をして雰囲気が盛り上がったところで、皆が席に着くとプレゼントの交換が始まります。皆が、大人も子供も心待ちしていた時です。

交換と言っても、ノルウェーの伝統的なやり方は、その家のホストなりがプレゼントの包みを一つ一つ手に取り、包みに書いてあるそのプレゼントの行き先を確認し、声に出して「誰々から誰々へ」と唱えてから手渡します。そしてそれをもらった者は皆の注目の中でその包みを開けるのです。皆が勝手に自分のプレゼントを見つけ勝手に開けてしまう、ということは許されないのです。そのため、その時のパーティの人数が多ければ多いほど、全部のプレゼントが配られるまでに相当な時間がかかります。一度、娘や妹の子供たちを連れて行った時のクリスマスには2時間半もかかりました。

昨年も思ったのですが、ちょうどクリスマス時、お正月には家を留守にしていてクリスマスとか記事にできないので早めにアップすることにしました。

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