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バター、マーガリン どれくらい使ってますか?

マーガリンの原産国はフランスだそうです。

ナポレオン3世の頃、戦争でバター不足が起こってしまい、バターの代用品を懸賞で国民から公募したのだそうです。これに応募したある科学者が牛脂と牛乳から人工バターを作り、賞を得ました。

この人工バターが美しい結晶で、まるで真珠のように見えたと当時の人たちは思ったようです。で、その名前が付けられました。
真珠はギリシア語でmagarite。

もうお分かりでしょう。

この人工バターは真珠から名前をもらってマーガリンと呼ばれるようになったのです。

ところが、マーガリンは祖国フランスではあまり人気が出ることなく、むしろオランダ、イギリス、デンマークなどで盛んに作られるようになっていったそうです。

さらに、マーガリンはアメリカに渡ると改良が重ねられ、今日、毎日食べられるようなマーガリンができあがったとか。

19世紀にそんな懸賞があったことに驚きませんか?

日本で、公募、懸賞なるものが始まったのはいつ頃のことなのでしょうか。そして、それにはそれを開催する人なり組織があったということですよね。

心の余裕と金銭的な余裕がないと懸賞なんてできなかったことだと思います。

マーガリンが日本に伝わったのは明治20年ごろとか。

初めてマーガリンという言葉を生の英語で聞いた時には少し驚きました。その言葉と日本語のマーガリンが同じ言葉とは思えなかった・・・。

ノルウェーではバターの方が多く使われているような気がします。

この写真のバター、あるいはマーガリンは普通に角切りですが、ノルウェーでは時にバターがおしゃれに飾られることがあります。


1820年代のものです。この木枠でバターを飾るのです。

クリスマスとか、何かのお祝い事にはお皿に塊のままのバターがおかれ、伝統的な模様が掘られた板枠でバターの表面を飾り付けます。

板を少し温めてバターに押し付けると美しい模様が出来上がるというわけです。このバターを飾るということも心に余裕がないとできませんね。

義母がいつもクリスマスにはそんな飾られたバターを食卓に供してくれていました。

こんなもので家でバターを作っていたのです。下のバターボックスの写真もですがノルウェーの伝統的なローズペインティングの絵柄です。


butter tub


butter box

ローズペインティングの絵柄の物は今も売られていますが、昔の物の方が味があっていいですね。

ノルウェーでは私もバターを多く使っていました。料理にもバター、無論、ケーキ作り、パンを焼くにもバターだったので、週に500グラムは使っていました。

ノルウェーには油を使う伝統がないように思いました。義母のところとかにも油は1瓶もありませんでした。

揚げ物をするにはするのですが、それは魚のフライとかではなく(そんな料理を義母は一度もしているのを見たことがありません)、ドーナツのみ。そして、ドーナツにはラードを使っていました。

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