仮定法 ~だったらいいのにな・・・愚痴をこぼしている?
英語には法は三つしかないのですが、そのうちの一つ、仮定法についてです。仮定法を使う文はお好きですか?「だったらいいのに~」ですよね。何か希望しているとき、何か切に願っているとき、日常生活においてそんなこと言いたくなることありますか?生活している上で、私はそんなことめったに言わないような気がしますが、いかがでしょう?
やっぱり、こんな文章は愚痴を言っているように聞こえます。これは私だけが考えついたことでしょうか?
「~だったらいいのに」、「~できたらいいのに」と言うような文章は何だか愚痴ばかりこぼしているように聞こえるのだけど、とオーストラリアの友人(中学校の先生、日本語を教えています)に言ってみたことがありました。そして、日常の生活でどれくらい頻繁に仮定法なるものを使うのか聞いてみたのです。
どんな返事が帰って来たと思います?
日常的によく使うのだそうです!
じゃあ、やっぱり、愚痴ばかりこぼしているのか、と思いますよね!
説明を聞いてなるほどと思いました。
God bless you!「神のご加護がありますように」この文についてはくしゃみのことを書いた記事で述べました。
God save the King!「王を守り給え」
などひんぱんに耳にするフレーズです。
どういうことか分かりますか?これらすべてが仮定法なのです。
仮定法でなかったら、これらは
God blesses you!
God saves the King!
となるべきなのです。主語が三人称単数ですから。
長くなるのでこれくらいにしますが、wouldを普通に使った文も仮定法なのです。
ただし、他のオーストラリアの友人(日本のある大学の准教授)はこれらのことに関して知らなかったと言っていました。
自動的に英語をしゃべっているネイティヴと呼ばれる人たちはそんなものかもしれません。日本で英語を教えているロンドン出身の人は(実は私の元同僚)、as ifを使った文が仮定法だということも理解していませんでした。
本人は文法は苦手だと言っていましたが、仮定法を使っている4,5文の英語の中で前記のas ifを使った文は仮定法としては変だ、などと言っておりました。最初、その文を見た時には仮定法とは全然思っていなかったのです。
英米人、ネイティヴはもちろん流ちょうに英語をしゃべりますが、何も考えずに自動的にしゃべっているだけっていうことです。