このもうれつな暑さで水やりホースが大活躍していますか?
今日はホースのお話です。
hose とhouse はもともと同じ語源からきている・・・なんて言っても信じられますか?
どちらもskeu「覆う」( skyも元々はノルウェー語ですが原義は同じです)と言う言葉から出来上がっており、この言葉のもう一つ前の言葉は hus(囲い)で今もノルウェー語ではこの形で残っています。
現ノルウェー語のhusは「家」のことで、英語にも husbandとしてちゃんとした英語になっているのは皆さんもご存じのとおりです。 husbandとはもともと「農夫」のことでした。
ドイツ語ではhoseはズボンの意味です。英語にも同じ言葉がズボンとしてありますが、どちらかと言うと半ズボンの様です。
hosierとは靴下肌着類製造(販売)業者 のことです。17世紀の英国人作家、よく知られている『ロビンソン・クルーソー』を書いたデュフォーもそんな家業をしていた人です、この人、ちょっと格好を付けたかった人の様で、もともとはただのフォーさんだったのですが、フランス人のnoble man貴族のようにふるまいたくて フォーの前にdeを付けてしまったってわけ。
hoseと言えば、感覚的に筒になっているものを想像します。 hoseがズボンのことだということも一昔前【?】のズボンの形態が hoseだったということで理解できるような気がしませんか。つまり、ソックスとズボンがつながっていたのです!
今、レギンスなんてものは若い人が着衣するもの?私が小学生の頃は赤ちゃん用だと思っていたのですが。何代か前には、あのレギンスは大きなステータスを持っていました。想像してみてください。ズボンとソックスがくっついている衣服を毎日着衣するのでは、なかなか洗濯できない日々のこと、衛生的ではなかったでしょうね。
だいたい石鹸てちゃんとあったのですかねぇ。ふと思いました。私が初めてシャンプーたるものを使ったのは中学1年生の時。それも近頃サンプルとして見られるような小さな入れ物に入っていたパウダー状のもの。それまではどんなふうに髪を洗っていたんだろう?シャンプーがなかったのは確かです。台所洗剤にはじめてお目にかかったのもそのころでしたか?
こんな話を、今の若い人たちに行っても想像もできないみたいです。今じゃあ、毎日洗髪していますものね。しかもお店に行くとお店の端から端まで様々なシャンプーが所狭しと並んでいますもの。時代は変わったものです。
横道にそれました。
産業革命下でミシンが作られ、一般化するまで衣服はすべて手縫いでした。金額的にもかさばるもの、なかなか新調はできなかったようです。そんな衣服がついにお払い箱になってフリーマーケットへ流れていく・・・のみがたくさんいたということは十分想像できますよね。
stockings, socks なども総称してhoseです。
しかし、sockの語源は「スリッパ、軽い靴」からきており、ラテン語のsoccus 「スリッパ、軽くて低いヒールの靴」に由来しています。