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なぜDutchのつく言葉には変な意味の言葉が 多い?

Dutch wifeや go Dutch割り勘、に使われている Dutchと言う言葉はオランダと言う意味。オランダと関係があるのが不思議ですよね。もちろん何の関係もありません。英語にはこのほかにもオランダと羽部湯に関係ないのに Dutch のついた熟語がいろいろあります。

例えば: 
Dutch treat・・・ go Dutchと同じ、割り勘で行こう
Dutch courage ・・・酒の勢いなどの空元気
Dutch auction・・・セリ下げ競争(次第に下げていくセリ)
double Dutch…さっぱりわからない言葉
Dutch uncle・・・ずけずけ批判する人
Dutch bargain・・・一杯やりながら取り結ぶ売買契約
Dutch comfort・・・さっぱりありがたくない慰め
Dutch concert・・・バラバラな合唱
Dutch gold・・・(銅と亜鉛の合金で模造金箔として用いる)オランダ金
Dutch defence・・・退却、降伏
I'm Dutch if it's true.・・・それが本当なら首をやるぜ   
That beats the Dutch.・・・これは驚いた、参った
He is in Dutch with his boss.・・・あいつは社長の受けがよくない

悪意のこもっていない表現ではDutch barn納屋、など数少ないもんです。また、a (country)bumpkinと言えば、軽蔑的に用いて「無骨な田舎者」という意です。
bampkinはオランダ語の small treeを意味する語が「オランダ人の意を経て「田舎者」に落ち着いたもので、波立つ水面下にも悪意を含んでいます。

オランダ人はずる賢く油断のならない人種などでは毛頭ないでしょう。
よくもここまで民族を卑しめることができるものだと感心させられますよね。しかし、オランダ側からはお返しの言葉は聞こえてこないのですが。何かご存じですか?

変な意味、あまりよくない意味の言葉が多い。結局、これには歴史的な背景が関係しているということ。

イギリスオランダ両国はシェークスピア時代のずっと後までは友好関係にあったのです。例えば、16世紀にスペインの属国であったオランダが独立を図ろうとした時、エリザベス1世は援兵を派遣しています。しかし、17世紀になると、オランダは海外に版図を広げ勢力を伸ばし英国を脅かし始めたのです。

16~17世紀、オランダは海外に向かって大変発展を遂げ、強国だったはずのイギリスをも圧倒していきました。イギリス艦隊を破ってジャワを獲得し、東インドからイギリス大勢力を追っ払ってしまった!。
それまでのイギリスの優位が逆転してしまったため、オランダに対する恨みや劣等感から侮辱する言葉として盛んにDutchが変な意味に使われた始めたのでしょう。

外国人と食事に行って割り勘にしましょうと言いたいときには Let's have separate billsを使うようにしましょう。

それにしても、Dutch auctionという言葉面白いですね。どういう風にせっていくのでしょうか。値段がだんだん下がっていくオークションなんて想像がつきません。夫は長崎のハウステンボスでそのオークションに参加しチーズを持ち帰ってきました。

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