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来年のことを言うと鬼が笑う?まだだいぶ先のようですが師走です。すぐに日々は経ってしまいます。大晦日のお話です。

去年も留守で大晦日のお話は書けませんでした。今年も留守です。で、早々と大晦日のお話です。

ノルウェーでは大晦日も仕事は休みではありません。半日の仕事日です。

ノルウェーでの新しい年を迎える景色は非常に美しいと思い、書かねばと思いました。真っ白で静かな景色はそれだけで厳かで幻想的、神聖に見えました。

大晦日、義母はクリスマス以上に忙しくしているように思えました、料理は特別なものは市内のですが、日本と同様大掃除です。とにかくどこもかしこもピカピカシミ一つないように、と言うくらいに掃除をしていました。

夜8時ごろになると、義母は門扉の意志の上にキャンドルを立てました。キャンドルの文化のある国です。大きめのひらったいキャンドルが長い事燃えていました。
左右の石柱にキャンドルがともると真っ白な世界に色が入り、より幻想的に見えました。新年を迎える準備はそのキャンドルがともった段階でできました。

暗い冬の間、家の中を明るい雰囲気でみたそうというのでしょうか、ノルウェーの人々はキャンドルをよく使います。他の明かりを消してしまってキャンドルの明かりの下、食事をしたりします。物のあふれている日本だと、とても危なくてそんなことはできそうもありませんが。

私は何をするにしても、もっと明るい方がいいと思うのですが、彼らの眼の状態がその方が良いのかもしれませんね。一番上の姉などは大きな今の中、一つの手元を照らす明かりだけで、ずっと編み物をしていても平気なようでした。

そうそう、そのあかりだけではありませんでした。彼女の左後ろ、すぐそばにはあったかそうな暖炉がありいつも冬の間はそこは赤々としていました。

少し話がそれました、夜も10時を過ぎると待ちきれなくなった人々の新年を祝うための花火が上がりだす。皆個人での花火上げです。ノルウェーの新年は花火とともに開けるのです。

人々はそれまでは家族たちと大晦日のだんらんを楽しんでいるのでしょうが、零時が近くなると外に出て近所の人々と花火をあげ、新年を共に祝います。

花火が最高に達するのはやはり真夜中、新年になろうとするころで、花火たちは我も我も遅れてはならじと天を目指して駆け上っていき、大きな音とともに美しい花を広げます。

日本の夏の花火は動の華やかさがあり、ノルウェーの新年を祝う花火は静の美しさがあると私は思いました。

一度、新年が開けようとしていたころ、お姉さんの家から我が家まで帰ったことがありましたが、まるで花火の中を歩いているような、なんだかわくわくしたのを覚えています。

上の写真は大晦日のオスロ中心街です。

大晦日には、夜8時にノルウェー国王の国民に向けてのあいさつが放映されます。次の日、元旦には総理大臣の挨拶が流れます。どちらも恒例のことです。

新年は日本と違ってそれと言った行事はないように思いましたが、日本人が三社参りなどをするように彼らも教会に行きます。私も義母に同行して元旦に教会に行ったことがありました。その近辺のコミュニティの人々皆に会ったような気がしたのを覚えています。


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