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27番目のアルファベットってどの字かお分かりになりますか?

英語のアルファベットというのは何文字あったでしょうか?
忘れてしまった?では、ABCの歌を歌ってみましょう。

書きます。数えてみてください。

abcdefghijklmnopqrstuvwxy&z

27文字ありました?

そんなはずは!アルファベットは26文字のはず、とおっしゃる方はもう一度しっかり上記のアルファベット群を確認してみましょう。

ここには確かに27種類の文字が確認できます。というのはy とz の間にある&を数えているからです。

この&にはampersandという名前がちゃんとあります。
the symbol &, used to mean 'and' です。

現代において、もちろんこの字はアルファベットの一つではありませんし、and以外の意味で使われることもないでしょう。この字は他のアルファベットとは明らかに異なる位置付けをされています。

しかし、過去にはこの字をアルファベットの一つとして数えていた時代もあったようです。小学校ではアルファベットの表にちゃんと&があった時代があったのです。

さて、上の「アルファベットの進化」という表ですが、表を見て面白いことに気が付きました。
*Fが UVWYと同根の文字である。
*もともとIっぽい文字が Zになり、 Zっぽい文字が Iになっている。
*Xだけがギリシア文字に由来する新しい文字である。

さて、I についてですが、Iはなぜいつも大文字で書くのでしょうか。

I「私」は1000年前には現代ドイツ語の ichに似た ic(イッチ)でした。この「イッチ」に近い発音は19世紀のイギリス南部方言には残っていました。 uch (アッチ)、utchy(アッチイ)、 cham(チャム)( I am )がそうなのです。

しかし、14世紀までに語尾の-chは落ち、新しく強調形 I(イー)が創られました。この「イー」が15世紀以降に「アイ」になったのです。

14世紀に長い「イー」の音を持っていた単語は原則として皆「アイ」になりました。たとえば、drive、 find、 riseなどです。

さて、印刷機が発明される以前の中世の写本(手書きで写した本」では iは j, l, y とも綴られていました。特に語尾では、i は嫌われてyが使われました。

今でもi で終わる語はないのです。たとえば、cityでは i の代わりにy があらわれ、cities では語中に現れているのでi が許されています。

数字でi, ii,  iijを使うことがありますが、昔はij, iijのように綴りました。 
iが続いて書かれると、それぞれの文字が識別しにくいところからi の代わりにjを使うようになったのです。

他方では、語尾のiはその下が延ばされてjと書かれたのですが、単語の最初の部分でもiの上下が延ばされてIと書かれまhした。こうしたことはiを明確に他の文字と区別するためだったのです。

iが孤立している時にも、単語の最初の部分(語頭)の扱いと同様にIが使われる習慣が定着していったというわけです。

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