日本人の英語 海外からの放送
今回、タイへ旅して英語に関して気が付いたことがありました。特にNHK Worldの英語を聞いて考えてしまったのです。
タイの人たちって相当なまった英語を話します。あのあたり、東南アジアでしゃべられている英語はSinglishと呼ばれる英語だということは聞いていたのですが、今まで何回もタイに行ったことがあるのに今回特に彼らの英語が気になりました。
シングリッシュとはもともとシンガポールで話されている英語です。この英語、英語が話せる人でも初めて耳にすると全く聞き取れないというというような話も聞く言語です。
シンガポールには4つの公用語があります。シングリッシュの他にマレー語、中国語、タミル語が公用語としてシンガポールでは話されているわけですが、シンガポールは中華系の人たちが8割・・・これらの言語の影響を受けてシングリッシュはシンガポール特有の英語に進化したというわけです。
シングリッシュの特徴は語尾の子音が抜け落ちてしまう。
例えば、ticketはチケッとしか聞こえてきません。
私達がタイの空港に行き受託手荷物の手続きをするときにも現地発の日にち、1月9日の英語がナイジャと聞こえてきました。文法の方もいい加減で9th of Jan. のofが抜けているのです。どの人もそんな感じでした。
be動詞、 to不定詞、主語などが省略されてしまうのです。
動詞は過去や未来のことを表すにも原型が使われています。たとえば、I go yesterday、 I go tomorrowといった風に。中国語の文法と同じみたい?
三単現のsも省略されてしまって、 He goesは He goでO.K.でなのです。また、名詞はすべて単数形で、 複数であろうがなかろうがsは一切つけないのです。たとえば、 three bananasとなるところが three bananaでした。
もう一つシングリッシュの大きな特徴は言葉の最後の母音にアクセントが来ること。テレビの中のアナウンサーさえそんな英語を使っていて驚いてしまいました。
そして、彼らの英語がコミュニケートする上で分かりにくいと私たちがいくら思ったとしても彼らの英語を理解できない私たちが悪いんだと言わんばかりに彼らはどんどん喋ってくること・・・その点、私は尊敬してしまいました。
日本人だったらいかがでしょう?恥じ入ってしまう?あきらめる?ネイティヴが分かってくれなかったらあきらめて口をつぐんでしまうのではないでしょうか?そんなことだから日本人の英語はなかなか上手にならないのか、と思ってしまいました。彼らぐらいな度胸、誇りをもって英語に挑んだら日本人ももっと喋れるようになるのではと思ってしまいました。
そもそも、少々の間違いなど気にすることはない・・・いちいちそれを指摘する人が悪い。私はずっとそう思っています。
日本人がいくら上手にしゃべれるようになってもネイティヴと同じようになることはない、それは最初から分かっています。だから、ミステークなんぞそんなに気にすることなく、思うこと、言いたいことを喋ればいいのだと今回特に思いました。
これは付け足しですが、テレビの国際放送、各国のものが入っていました。私たちは前回のトルコ旅行でいつも見ていたイスタンブールからの放送を毎日見ました。それにアルジャジーラ、とフランス、ドイツからの放送を。日本からのNHK Worldも。
面白いのは薄暗がりの中でスイッチを入れてどこの放送局かよくわからなくても、NHK Worldのチャンネルはすぐにわかったこと。どういうことかお分かりになりますか?
NHK Worldのアナウンサー、解説者、ドキュメンタリーのナレーターなどは確かに私の英語などよりはるかに優れた英語をしゃべっているとは思います。しかし、結局、彼らも「日本人の英語」を喋っていると思ってしまいました。聞いていて分かりやすい英語(それは私の英語に近いから!)、そしてやはりどこかに日本人特有のアクセントが表れている、ということです。
ずっと以前、旅行中に、ある外国人をつかまえて「変なアクセントの英語を話す、それでは英語の先生になどなれない」と言ったオーストラリア人がいましたが、オーストラリア人だってKing's Englishに比べると相当なまっているし方言もあるのに、よく言うわ、と私は思ってしまいました。
日本で英語を教えている英米、オーストラリア人などに関して「甘やかされている」と言うイギリス人もいます。
そんな人から英語を習うよりネイティヴでなくてもちゃんとした先生に教えてもらった方が身につきます。
まあ、いずれにしても人が何を言おうと自信をもって英語を話した方がいい!
英語とは外れますが、海外からの放送で日本やノルウェーで伝えられてはいない放送…映像がアルジャジーラ、トルコ放送では毎日目に飛び込んできました。トルコに旅した時もそうだったのですが・・・。この違いは何なんだろう、と思ってしまいます。
ガザのテントでの生活、外は水たまりがいっぱい、テントの中にも水が入ってくる、子供たちは食べものが足らなくて死んでいきつつある、毎日何十人もの人たちが爆撃で亡くなっている・・・すべてのことが日本へは十分に伝えられていないような気がします。誰かがロスアンジェルスの山火事の後の映像を見て広島にあの爆弾が落ちた後みたいだと言っていました。ガザの映像を見て同じことを言った人がいました。そんな平ったい映像ではなく生きたがれきの中で生活している人たちがいるのです。
ノルウェーで会議が開かれやっと休戦することが決まったとか。ネタニアフはバイデン、トランプに感謝していると言ったとか。自分一人の裁量、命令で戦争は終わることができるだろうに。
しかも、休戦と言ってもそれはこの日曜からで今日も爆弾を落としているとか。この世界はどうなっているんでしょうか??