救急車に乗ったことあります? 世界初の救急車はフランス革命時に登場した
救急車ambuanceなんてご厄介になりたくないですよね。私は日本で1回、ノルウェーで1回お世話になったことがあります。
それは、ノルウェーで妊娠していた時のことでした。5か月目くらいの時でしたか出血してしまって病院行きと言うことになってしまったのでした。のんきなことでギリシアのロードス島に旅行することにしていたためそれはキャンセルになってしまいました。
ノルウェーって福祉政策が整っていて、病院からの帰りはタクシーに乗ったのですが、とにかくすべて無料でした。このことについては、また、別の機会に書きたいと思います。
今日は救急車のお話です。フランス革命のころ、フランスのドミニク・ジャンラレ男爵が移動野戦病院(アンビュランスポラント)を組織したのですが、この時に活躍したのが救急馬車でした。そう、その頃はまだ馬車が走っていた時代でした。そして、これが救急車の始ま.りでした。その救急馬車をambukance と言ったのでした。
もともとはhopital ambulant[ 「移動する病院」だったのですが、「病院」の部分が省略されてambulantだけで移動病院、救急車をさすようになっていったようです。
もともとambulanceと言う言葉には歩き回るという意味があります。あの北海道大学のクラーク博士の名言、 Boys be ambitiousもこの言葉に関係してくるのです!この名言の中のambitiousもやはり、歩き回るという意味を持っているのです。
かってローマでは 選挙の時、候補者が歩き回って選挙演説をしたことから、ambulanceは「名誉欲」や「野心」という意味に変わっていったとされます。つまり、歩き回る=大志と言う意味になったということです。と言うわけで、Boys be ambitiousと言う文がどういうことかよくお分かりになると思います。
amb-接頭辞は「周囲に、両側に」と言うような意味を持ちます。ラテン語からの借り入れで、印欧語根では ambhi-に由来します。この接頭辞を持つ関連語がおもしろいですよね。
ambassador「大使」と言う言葉は「周辺(の国)に送られる者」と言う意味になります。次に ambient、これはそのまま「周囲の」と言う形容詞で 分かりやすいかと思います。また、ambiguous「あいまいな、多義の」と言う言葉もこの接頭辞を持っています。言葉が芯を とらえておらず、支持対象の周囲をふわふわしている感じを表しているのでしょうか。
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