ノルウェーの福祉

ノルウェーは世界に名だたる福祉国家です。国民も幸せ度の高い国だと満足しているような統計が日本でも伝えられています。が、実際にはどうなんでしょうか？

私は日本のほうがはるかに幸せ度は高いと思うのです。

日本の人たちは「隣の芝生は青い」という見方をしている、ノルウエーをはじめスカンジナヴィアの人たちは他の国のことを知らない、知ろうとしないからそう思えると私は感じるのです。

高度な福祉国家には違いないノルウェーでは、病気になっても費用はかかりません。

と、行っても、病状を見てもらうには、個人的に意思を見つけて診察を受けに行きましたが。これには費用がかかりました。

たいていのコミュニティにはその中心地に必要な施設（銀行、郵便局，日本で保健所と言われるようなhealth centerなど、それにスーパーマーケット）があります。

health centerでは赤ちゃんの検診やら様々なことを無料で診てくれます。

その後、もし、病院に入院だ、手術だということになってもこれも無料です。

だから、彼らは努めて貯金をする、なんて考えはないようです。ただし、最近、夫がノルウェーの記事を読んでいて発見したことがあるのですが、ノルウェーの人たちは1世帯当たりかどうかまでは聞きませんでしたが、2000万円の貯金があるとか言っていました。

このご時世でノルウエーも少し変わってきたのかも。

下のイラストはノルウェーにおいての福祉モデルと書かれています。
ピラミッドの頂点にいるのがノルウェー人です。どういうことを言っているイラストかお分かりになりますか？

ノルウェー人の下はスエーデン人です：あなた方（私たちのために）のためにウエートレスとかの仕事をしますと書いてあります。
次がポーランド人：建設関係の仕事をします。
パキスタン人とソマリア人：交通関係の仕事をします。
フィリピン人とタイ人：掃除をしたり、看護したり。
ジプシー：あなたのために物乞いをします。

実際、ノルウェーの社会って、今、こんな風になっているのだと思います。私が住んでいた時も多くのパキスタンの人たちが電車やバスの運転をしていました。

さて、我が家の娘はノルウェーで生まれたのですが、お産さんのために病院に行くのも退院して帰るときに使ったタクシーも無料でした。国家が払ってくれるのです。

そして、お産自体も病院での日々もろもろの経費もすべて無料でした。

部屋は三人部屋でしたが、とても清潔でモダン、部屋には浴室、シャワー、トイレと官設備が整っていて快適でした。毎日の着替えとかも自由にいくらでもどうぞ、という感じでした。

食費も無論無料でしたよ。

おかしかったのは、お産の次の日には体操のインストラクターがやって来てベッドの上で体操をしたこと。

家に帰ったら（6日くらいで帰ったと思います。今ではもっと短くなっているかも）すぐに自分で全部しなければならないのだから・・・と言われました。

まあ、日本と違って里帰りなんて週間はありませんから。

子供も夫婦で分担して育てる、といった感じです。

私はノルウェーに住むようになる前から、日本でも徐々にそうなっていたとは思いますが、独立心を養っていきました。

人を当てにしない、頼らないということです。

さて、話を元に戻します。

実は娘は生後すぐに心臓病があるということが分かりました。検査入院を何回したでしょうか。生後半年の時、とうとう手術をしました。

スエーデンの名医の執刀ということでしたが、これも無料でした。

まあ、何でも一応無料なんですが、日本では考えられないことが有料、しかも高額です。

なんだと思いますか？

歯の治療です。

これは自分の管理が悪いから・・・だそうです。

どう解釈しましょうか？正しいことですかねぇ？

また、政府の決めたことではない薬の投与（もっと高価なもの？もっと効き目のあるもの？確かに延命につながるもの、私はその辺は何とも言えませんが）を望むなら実費が要り、日本のような保険制度もないので相当高額なものになるようです。

その薬だったら命をつないで行ける、という状態でも政府の許可が下りないようです。

また、手術とかで入院が必要でも半年先のことになってしまうことも。そんなことしていても病気は待ってはくれないと思うのですが。イギリスも同じだと友人が言っていました。

日本のほうがよほど住みやすいと思いませんか？