くじら肉食べたいですか?
前、クジラ肉を食べたのはいつだったでしょうか。いつも言っているお店にあるのはあるのですが、昔みたいにいっぱいは買えないし、と言うわけでお店に行っても素通りをしています。
さて、ここ下関には素晴らしい水族館があります。
この水族館は市の一番の観光地【?】、唐戸市場のすぐ隣にあります。
水族館にはノルウェーから取り寄せた…借り受けているかなり大きなクジラの標本も展示されています。
ノルウェーにおいてはばらばらだったものをこちらでちゃんとした形にして展示しているのですが、ノルウェー政府も意地が悪いですね。ちゃんとした標本になったとたんに「返してくれ」と言ったとか。
何にしても、下関市はノルウェーに毎年借り賃として2000万円払っているそうです。税金からですよ。昨年のクリスマス会で市長に会ったのですが、毎年、その標本の借り入れの契約更新のためにノルウエーにサインに行っているそうです。一年に一度の一大イベント?他に海外へ・・・と言う話は聞かないのです。市長ご一行様が出かけている姿が目に浮かんできませんか?なんか無駄な気がしました。
下関の姉妹都市はトルコのイスタンブール,アメリカ カリフォルニアのピッツバーグ(ほかの州にこの名前のもっと大きな町がありますが、この姉妹都市はあまり知られていないところです)です。せっかくのクジラでの縁ですので、ノルウェーのサンデフィヨルドとかと姉妹都市縁組を結んだらと思うのですが、以前市の方に話を持って行ったら、費用の方が・・・と返事がありました。今年のクリスマス会にまた市長が来て居たら、じかに話してみようと思います。
日本もノルウェーに劣らぬ捕鯨国のはずなのに、そのくらいの標本はなかったのでしょうか。私が幼い時(随分前です!)、故郷で母と一緒にそれを見に行った覚えがあるのですが、それは今、どこにあるのでしょうか。
クジラ肉って私が幼い時には、家でも頻繁に口に入る食べ物だったと思いますが、今はお店でもほんの少ししか売られていないですよね。
下関は捕鯨会社の本拠地があったところ・・・私たちがこの地に引っ越してくるずっと以前のことです。今じゃあ、見る影もない・・・残念なことです。
ノルウェーでもクジラ肉は売られています。義母や義兄義姉、友人のところでそれが食卓に上がったことはありませんが。彼らにとってはジャガイモと豚肉が一番みたいです。
随分前、前にもお話したことがあるドイツの友人が日本にやって来たとき、クジラ肉の竜田揚げを料理し、食べてもらったのですが、食べる前、そして食べながら、食べた後、さんざんクジラ肉は食べるべきではない、と説教をされました。ただ、「おいしい!」の連発でしたが。
他にも日本の文化に対して様々にうるさい人でした。ドイツ人だからと言うのではなく、その人の性格だと思いますが、断固として自分の考えを譲らない、と言うような凝り固まった人でした。
ドイツ、フリースランドの人でしたが、ミュンセングラッドバッハの友人はフリースランドの人々のことを理解できない人たちとその人たちを皮肉った本を送ってくれました。ドイツ国内で同国の人達のことをそんな風に扱った本を売っていることに私たちは驚きましたが。
さて、その友人の弁に対して「クジラの文化」がないとそんなもんかと私たちは聞き流して終わりにしました。
ドイツではノルウェーの捕鯨に対して今でもノルウェー商品の不買運動をしているそうですよ。
やはり、食文化も国が違えば食材が違う、食の歴史も違う、と言うことで理解が必要だと思います。そんなことにまで差別の原因になるとは、悲しいことです。