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タイでの大晦日

紙でできたランタンです。コロナ前、こんなにいっぱい上がっているのを実際あげているところまで行ってみました。

ここまで過密だとアブナイいなあ、と思っていました。タイの人たちだけでなく中国のツーリストもいっぱい集まってあげていました。このランタンの上に自分の住所などを書くのです。漢字が読み取れました。

七夕の短冊みたいに願い事なども書くのでしょうか。

この写真だと大きさがよくわかると思います。火をつけてからすぐに上にあげるのではなくしばらくそのまま待っていなければなりません。ちょっと怖い、危ない感じがします。私も人が上げようとしているのを手助けさせてもらって手に持ったことがあるのです。

この多くのランタンが夜空に上がり、漂っていくのを見るのは本当に幻想的です。気流の関係だと思いますが、全部が寄り添うように、道でもあるように同じところを上がって流れていきます。

今まで世界を旅して息をのむような景色をあちこちで見ましたが、幻想的な美しさ、日本人にしか分からないような幽玄の美しさがある眺めでした。

大晦日の花火も美しいですが、私たちはその不思議な景色を楽しみにしていたのです。

昨年は母が亡くなりましたし、母と対話する、その意味でもランタン上げを見たかったのです。

タイの人たちはそのランタンを彼らの祖先のためにあげるのだそうです。日本の灯篭流しと似たところがあるのでしょう。

ホテルは割と上げるところに近かったのですが、この度はホテルからと決めて時間を待っていました。以前は夕方8時ごろになるともう1つ2つ上がっていたのです。それが全然…。

ホテルの外に出て上がり始めるの11時ごろから待っていました。さっぱりでした。零時近くになってやっと20個くらい。それらが少しずつどこかに見えなくなると次のが少しずつ上がって、絶えず20個くらいしか見えませんでした。

時間がたっても変わらなくて、とうとうホテルの屋上から見ることにしました。そうすれば四方が見えて、もっとたくさんランタンが見えるだろうと思ったのです。大して変わりませんでした。

がっかり・・・。

中国人と科の観光客もコロナ以前よりは少ないようだし経済的なこともあるのかなあ、と思いました。中国人はもう爆買いなどということはしないようですし。

後で聞いたのですが、火事とかで危険なのでランタン上げは禁止になったそうです。今までずっと続いていた伝統が取りやめになってしまったということ残念ですね。

まあ、時に燃えながら落ちてくるランタンを見ましたのでそれもありかなあ、とは思います。燃えて落ちてくるのは、たいていあげて数分後したが。

私はあれほどの人が集まり火を使う・・・火事とかより人が多いということの方が危険と思っていましたが。

花火の方はいっぱい上がっていました。

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