生き方について大きな影響を受けた、なおさん(本田直之さん)の話
二か所に生活の拠点を置く「デュアルライフ」。注目を集めているライフスタイルであり、憧れを抱く人も多い。私自身その一人だ。
新型コロナウイルスのパンデミックによる影響で、リモートワークの必然性が高まったこともあり、今や世界中どこにいても仕事ができる時代となった。それでも、理想とする「デュアルライフ」を実践できている人はまだ少ない。
そんな中、2007年から先駆けてデュアルライフを実践しているのが、本田直之さんだ。レバレッジコンサルティング株式会社の代表取締役で、著書も多数お持ちであり、ファンの多い方だ。
私は「なおさん」と呼ばせていただいており、私が代表を務めているM&Aコンサルティングの顧問もお願いしている。
会社のホームページにインタビューを掲載させていただいているので既にお読みいただいた方もいるかもしれないが、なおさんはハワイと日本のに拠点生活からデュアルライフをスタートさせ、現在では東京に3カ月、地方に3カ月、ハワイに3カ月、ヨーロッパに3か月という、複数拠点を持つ生活をされている。期間に強い縛りがあるわけでなく、いくつかある拠点を好きに行き来しながら暮らしているご様子で、それがとてもうらやましい。なおさんを見ていると「デュアルライフ」を定義づけすること自体、ナンセンスに思える。いつお会いしても楽しそうで、幸せそう。人生を謳歌しているんだなというのが伝わってくる。
そんななおさんとの出会いは、趣味のトライアスロンだった。
トライアスリートの集まる会で、一度お会いしたことがあり面識はあったが、親しくさせていただくようになったのは、2018年、バルセロナで行われたアイアンマンレースに参加した時からだ。
なおさんも出場されていて、レース中に声をかけていただいたのがきっかけだ。レース後、バルセロナの観光地でも何度かお見掛けした際にお話させていただき、距離が縮まった。お話が面白く興味が増して、帰国後なおさんについて調べてみたところ、デュアルライフを実践されているというのを知り、さらに興味が深まった。
なおさんともっとお話したかったので、私は個人的になおさんのオンラインサロン「Honda Lab.」にも入った。お話させていただくたびに気づきや学びが多く、なおさんが非常に魅力的な方であることを改めて実感した。
デュアルライフを実践されているということだけでなく、ライフプランやイグジットについての考え方なども面白く、人生、働くだけじゃないよなと考えさせられる。
たとえばなおさんは、ドンペリニヨンをはじめハイブランドのアンバサダーを務めるなど、華やかなお仕事をされる傍ら、鮨アカデミーに通った経歴もあり、寿司職人でもある。世界中のおいしいお店を渡り歩いている食通なだけあり、飲食関係の経営者との接点が多く、広く深い人脈をお持ちだ。
自宅にお客様を招いて、ご自身で鮨を握って出す、というようなこともされている。なおさんは、何事も本気で楽しんで追求し、ついにはエキスパートになってしまう。
ワインについても知識豊富でソムリエ資格をもたれているし、サウナの本も出されている。なおさんはインタビューの時も「仕事としてやるのではなく、ただ楽しくやっていると何かが生まれる」と語っていらしたが、そばにいると本当にそうだと感じられる。
なおさんの人脈は日本全国に及んでいて、地方にご一緒するといつも驚かされている。先日は北海道の地方都市で町長とワイナリーのオーナーを呼んで、まだ流通していないワインを試してみるイベントをされたので、ご一緒させていただいた。その地方の経営者が多数集まって、ワインの味もさることながら、参加するだけで大変価値の高い会となっていた。
こういう人たちを集めることができるのはなおさんだからこそだと、唸らされる。
私の会社では地方に目を向けた取り組みをしているので、なおさんのような方が顧問にいてくださることは大きな財産だ。
またM&Aをご検討中の経営者の方にとって、イグジット後の生活をイメージするにあたり、なおさんのライフスタイルはライフプランの一つとしてお伝えしたい例であり、理想的なロールモデルだと思う。
私もだが、憧れる人は多い。
ホームページに掲載中のインタビュー記事も合わせて読んでいただけると、よりなおさんのお考えが伝わると思うが、M&Aに対しての考え方もシンプルでわかりやすい。要はステップアップする上で売却する選択肢があってもいい、起業するときからイグジットを視野に入れるやり方もある、というようなお話だが、なおさんが語ると、より深みがある。こうしたなおさんのお考えやライフスタイルは、私の会社の社員やお客様にとってもプラスの影響力を持つと確信している。
なおさんに顧問に就任していただいて3年が経とうとしている。
何年たっても刺激的ななおさんのお話に、私は今も夢中だ。
私も私なりのライフプランを創造していきたいと、なおさんの背中を見て、いつも思っている。