ローンチイベントを開催したが、脈絡もオチもないTシャツについて書くことにする
今日は六本木のノンアルコールカクテルバー、0% NON-ALCOHOL EXPERIENCEにて、ローンチイベントを開催した。
とても楽しいイベントとなった。久しぶりにブランドの生い立ちについてしっかり話し、あんなことやこんなこと、あったなぁ〜…なんて、ちょっぴり感傷的になってしまった。
イベント終了後、主催者とご飯を食べながら「センス」について話していた。
センスって、どうやったら身につくんだろうねぇ〜という、よくある話だ。
私の仕事は常にセンスが要求される仕事であり、私自身も引き続きセンスを磨いていかなければならないのだが、センスについて、ちょっとした思い出があるので、それについて今日は書きたいと思う。
中学生のころ、スケボーキング(後SBK)という音楽グループが好きな時期があった。新しいシングルやアルバムが発売されるとそそくさとCDを買うほどには好きだった。
今調べてみると2002年4月のこと、私が中学3年生になったばかりのタイミングで、"Why don't you come to my place?"というニューシングルが発売された。しかも、初回限定版にはオリジナルTシャツ付き。買わない訳がない。
発売日にちゃっかり買って、まず最初に確認したのは、Tシャツのデザイン。
それが、こちら。
真っ黄色に、教会?の中?ピンクのダチョウ?そしてこの青い人は…ブルース・リー…?
正直、ガッカリした。ダサいとすら思ったのだ。
とは言っても、好きなグループのTシャツ、着ないのももったいないと思い、とりあえずパジャマにしていた。
考えが変化し出したのは、CD購入から数ヶ月後だった。
「あれ…このTシャツ、実はめちゃくちゃカッコいいのではないか…?」
何がどうカッコいいのかは上手く説明できないのだが、いずれにしても、「センスがいい」と感じたのだ。
実はこのTシャツ、20年近く前に入手したものであるにも関わらず、今でも着ている。袖の部分や首回りはかなりボロボロになっているが、それでも丈夫な生地であるため、長年着込んだことで、逆に素敵な風合いになっている。
最初は理解不能だったTシャツのデザインがある時ふと好きになったこの出来事は、私にとって「よくわからないし理解できないけどカッコいい」と感じることができた初めての体験だったように思う。
香水は、「よくわからないけど好き」ということが頻繁に起こりうるプロダクトの1つだと思う。もしかしたら、私を香水の世界に導いたのは、このTシャツかもしれない…
ってそれは言い過ぎか。
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