【世界最古のブランド】ブランパンの特徴は?

こんにちは。yutaです。
朝晩の冷え込みが強まり、秋らしくなったとともに、
紅葉のシーズンに入ってきました。
紅葉の名所で秋を感じるのも良いかもしれません。

さて、今回はブランド紹介のお話です。

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0.ブランパンについて

世界最古の時計ブランドと呼ばれている「ブランパン」。

特徴についてまとめました。
よろしければご覧ください。

1.創業からの歴史について

1735年、ジャン=ジャック・ブランパンが
スイスのジュラ山脈にあるヴィルレ村で創業したのが
ブランパンの始まりとなります。

その後は、代をまたいで創業者一族にて運営。

1932年、ブランパン創業家7代目の
フレデリック=エミール・ブランパンが亡くなり、
長年彼を支えてきたベティ・フィスターに会社が託されます。

1961年、オメガ、ティソ、レマニアを参加とするSSIH※1と合併。
ブランパンは自らの名を冠した時計の製造に加え、
SSIHグループのムーブメント製造拠点となります。

そして1970年代後半、クオーツショック※2によって
休眠状態まで追い込まれてしまいます。

時計のブランドとして世界最古の創業であるブランパンですが、
ここで休眠期間が出来てしまいます。

そして1982年、ジャック・ピゲ※3がブランパンを買収。
翌1983年、ジャン=クロード・ビバー※4を迎え、経営を共にします。

その後、複雑機構の時計を開発・発表を行い、復興し
1992年に当時のSMH(現スウォッチグループ)に売却となり、
現在に至ります。

※1:SSIH(Société Suisse pour l'Industrie Horlogère)
     1931年創業の時計グループのひとつ。
     現在のスウォッチグループの前身となります。

※2:クオーツショック
     日本のセイコーが腕時計に用いたクオーツ時計。
     電池式で動き、精度も機械式よりも高く
     安価で量産が容易なため、機械式時計からクオーツ式時計へと
     時計の主流が変わりました。

     それによって、今まで高価な機械式時計を作り上げていた
     スイスの時計産業は、需要の低下によって
     大きく影響を受けています。

※3:ジャック・ピゲ
     フレデリック・ピゲと呼ばれるムーブメントメーカーの
     当時の経営者。

※4:ジャン=クロード・ビバー
     ブランパン復活の立役者。
     オーデマピゲ、オメガを経て、ブランパンの復興へ。
     その後スウォッチグループの役員となり、オメガを
     主に担当。

     2004年ウブロのCEOに就任。
     2008年LVMHグループの傘下へ入る。
     2014年LVMH時計部門代表兼タグホイヤーCEOを
     務めるなど時計業界では有名な人物の一人。

2.特徴について

機械式時計のみを製作している時計ブランドとなります。
クオーツショックによって、一時的に休眠状態に
なったものの、1983年に復活。

クオーツ式時計は作らず、機械式時計を作ることを選択し
複雑機構の時計を復活後作ってきています。

中でも、「1735」※と呼ばれる6種の複雑機構を搭載した
腕時計の発表によって、機械式時計の復興に貢献したと
考えています。

※下記の複雑機構を全て搭載したモデル。
「ウルトラスリム」
「ムーンフェイズ」
「永久カレンダー」
「スプリットセコンド・クロノグラフ」
「トゥールビヨン」
「ミニッツリピーター」

また、名前の由来はブランパンの創業年1735年からと
なっています。

続いて、展開している腕時計のモデルについて紹介します。

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1.ヴィルレ
ラウンドケースにレザーベルトのドレスウォッチ。
3針のシンプルなモデルから複雑機構を搭載したモデルなど
様々なモデルがあります。

ブランパン発祥の地を冠したモデル名となっています。

2.フィフティファゾムス
ダイバーズウォッチ。
ダイバーズウォッチの原型などと言われています。
そのスタイルを確立した双璧の一つなどと呼ばれています。
ちなみにもう一つはROLEXのサブマリーナと
呼ばれるダイバーズウォッチです。

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上記の写真で確認するとわかりますが、似たデザインと
なっており、併せて性能も似たような感じとなっています。
※ROLEXについては、「サブマリーナ」ではなく
  「ヨットマスター」と呼ばれるモデルとなります。
  「サブマリーナ」と似た感じのモデルとなります。

■性能、デザインの特徴
1.回転ベゼル
2.高い防水性
※誕生当時はどちらも水深約100m
3.高い視認性

またダイバーズウォッチとして公に出たのが、世界初となります。
パネライの「ラジオミール」と呼ばれる潜水用時計が、
1938年にイタリア軍に納品されていますが、
パネライが一般向け腕時計市場へ参入したのは1993年と
なっています。

参入した理由は、イギリスとの軍需契約の終了のため。
それまでは一般向けの腕時計は製作をしていません。

3.最後に

いかがでしたでしょうか。

世界最古の時計ブランドですが、「クオーツショック」により
一時的に休眠状態となりましたが、それがあったからこそ
今があると思います。

無ければないで、今とは別の感じになっていたかもしれません。
ifの世界(もしも〜)ではありますが、想像してみると
また別のものが見えて興味深いかもしれませんね。

ちなみに「ブランパン」よりも20年後(1755年)に創業した
「ヴァシュロン・コンスタンタン」は、一度も途切れることなく
現在に至る時計ブランドとなります。

※ヴァシュロン・コンスタンタンについては下記の記事で
  説明しています。

なお、国内の高級時計ブランドのグランドセイコーも
「クオーツショック」の影響を受け、その後クオーツ式で
時計を出しています。

スイスの時計ブランドが機械式時計復活で動き始め、
グランドセイコーも機械式時計を復活させようとしましたが
ブランクもあり時間など要したようです。

「人間万事塞翁が馬」※ということわざのように、
長期で物事を見る必要がある事柄だったのかもしれませんね。

今日もご覧いただき、ありがとうございました。

※人生における幸不幸は予測しがたいということ。

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