【ドイツ高級時計】A. LANGE & SOHNE特徴は?
こんにちは。yutaです。
今回は世界5大時計と言われている時計のブランドについて
紹介していきます。
※前回まで紹介した時計ブランドにブランドを2つ
加えて呼ばれています。
0.A. LANGE & SOHNE(ランゲ&ゾーネ)について
世界5大時計と言われるブランドで、
パテックフィリップと双璧をなすとも言われている
ランゲ&ゾーネ。
どんな特徴を兼ね備えているのでしょうか?
1.創業からの歴史について
1845年、フェルディナント・アドルフ・ランゲが
貧困状態に陥っていたエルツ山地の町グラスヒュッテの
復興のため、ザクセン政府に送っていた地域振興事業計画に、
15人の若者を雇用して時計師に育成することを条件に、
ザクセン王国内務省から承認が得られます。
※ザクセン王国:1806年から1918年までドイツに
ドイツに存在していた王国
ザクセン王国 - Wikipedia
そして工房を開業し、機械式時計を製作。
時計の品質を常に変わりなく最高水準に維持できるように、
時計作りのプロセスを見直したり、工房の設備の拡充に
力を注ぎ、品質向上に努めていきました。
1868年、フェルディナント・アドルフ・ランゲの息子
リヒャルトが正式に工房の共同経営者となり、
工房の名称が、現在も使用されている
「A.ランゲ&ゾーネ」(=A.ランゲと息子たち)
に変更されました。
その後も親族が経営を引き継ぎ、経営していきましたが
1940年代、第二次世界大戦で空襲の直撃を受け本社工場が
全壊。そして、1948年、東ドイツ政府によって接収され
A.ランゲ&ゾーネというブランドが消滅してしまいます。
そして時は過ぎ、1989年11月ベルリンの壁が崩壊し
ドイツの東西統一化の機会に、曾孫であるウォルター・ランゲは
ドイツ人で時計ブランドの経営者として、実績を持っていた
ギュンター・ブリュームラインと共に、
グラスフュッテにA.ランゲ&ゾーネの工房を新たに設立。
1994年に復活コレクションとして4モデルを発表し、
現在に至ります。
2.特徴について
・二度組み方式と呼ばれるムーブメントを一度組み立てた後、
分解し再度組み立てる方法を用いています。
一度目の組み立てでは、まず無装飾の状態で組み立て、
機構が完璧に機能するまで調整します。
そして、ムーブメントを分解し洗浄して汚れを落とした後
二度目の組み立てでは、装飾を施した上で組み立てを
行います。
そのため、一本あたりの生産に時間を必要とするため、
年間の生産数が少ないことも特徴となります。
数千本と言われています。
■なぜそこまで手間をかけるのか?
完璧な時計を作るためには、時間も労力も惜しまないため。
とことん「質」を追求するからこその行動の表れと
考えています。
また、「質」を追求することの表れとして
一つのモデルに対して一つのムーブメントをイチから
作り上げています。
パテック・フィリップに双璧を成せる唯一のブランドとも
言われており、その「質」の高さが評価されていると
考えます。
続いては、製作しているモデルの特徴を一部ですが
紹介していきます。
1.ランゲ1
外観は、ラウンドタイプのレザーベルトとなっています。
トゥールビヨンやムーンフェイズなどの複雑機構を
搭載したモデルが多いです。
こちらのモデルのデザインとして特徴的なことは、
オフセンターダイヤルと呼ばれるデザインです。
■オフセンターダイヤルとは?
1つの文字盤内に時針、分針の文字盤があるほかに、
スモールセコンド※1やアウトサイズデイト※2などが
あるのが特徴となっています。
※1:秒針の盤
※2:大きめの日付表示
ただし、ごちゃごちゃしている訳ではなく
すっきりとしたデザインとなっています。
文字盤内に時刻・秒などの各表示の配置が、
重なり合うことのないようにレイアウトされています。
■なぜか?
黄金比(1:1.618)に基づいてレイアウトを
アレンジされているためです。
■黄金比とは?
人間が美しいと感じる比率。
2.サクソニア
ラウンドタイプでレザーベルトのシンプルなデザイン。
秒針がなく、時針と分針のみ。
スモールセコンドと呼ばれる小さい秒針が
文字盤内にあるのが、基本的なデザインとなります。
ただし、モデルによってはスモールセコンドがなく
複雑機構などを搭載しているものもあります。
3.ツァイトヴェルク
ラウンドタイプでレザーベルト
機械式時計でありながらデジタル表示式の時計を
再現、体現した時計。
瞬転数字式表示機構を初めて搭載した機械式腕時計。
瞬転式というのは、常にディスクが回転し続けていて
ゆっくり数字が動くのではなく、時刻が変わった
その瞬間にディスクがスライドするということです。
3.最後に
いかがでしょうか。
実物を実際に見てみないと、わからないところは
もちろんあると思いますが、
「質」をとことん追求していくことが、目に見えて
わかりやすいブランドと考えます。
時計製作に手間がかかり、年間生産数が少ないところなどから
職人気質のようなものも感じられられます。
また、「ツァイトヴェルク」のような腕時計を
デジタル式時計が存在している現在で
機械式時計であえて、デジタル時計を作るということは
作っているのは個人的に興味深いです。
今後も注目したいところです。
今日もご覧いただきありがとうございました。