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したらば

ある日曜日の夜、男4人で川辺で将来について語り合っていた。

1人は、親の会社を継ごうか悩んでいる。
1人は、スポーツビジネスに興味がある。
1人は、独立して仲間とともに会社を経営するつもりだ。

最後に聞かれた僕の夢、「本を書きたい」

まさかそう話した次の日に、noteを書くことになるとは思いもしなかった。

0時過ぎに解散したのちに、ひとまず話題に上がったnoteを開いてみた。
1年ほど前に一つ書籍を購入して以来、開いてない為、プロフィールもほぼ未設定のままだ。

ひとまずその日は、参考程度に数件の記事に目を通しそのまま寝落ちした。


翌日、半年前から続く在宅勤務を終え日課であるジムに行くことにした。

補足情報であるが、僕は2ヶ月後の大会に向けて週5のジム通いとローファットな食事を心がけている。

筋トレ前には栄養補給が大事というので、ジム近くのセブンイレブンに入り、「したらば」を手に取る。
※したらば:カニカマみたいなやつである。

ジムに向かう途中で、いざ一口食べてみると口に入れた瞬間、旨みが広がる。

「あれ、なんか違うな。」

そう思った僕はパッケージを見返してみる。

すると、そこには「したらば”チーズ入り明太マヨ風”」とある。

絶句した。

上にあるように、ローファット(低脂質)を心がけている僕にとって、チーズは敵である。

下にわかりやすく「したらば」と「したらば”チーズ入り明太マヨ風”」の栄養素を比べてみた。

したらば
カロリー:69kcal
タンパク質:7.5g
炭水化物:8.0g
脂質:1.0g

したらばチーズ明太マヨ風
カロリー:115kcal
タンパク質:6.5g
炭水化物:7.1g
脂質:6.9g

違いは歴然である。
まずカロリー、そして脂質。
なんならタンパク質量でも通常のしたらばに負けてしまってることが憎い。

そう思いながら、途中で捨てるわけにもいかず全て食べ切った上でジムに向かった。

その時はまだ、したらば”チーズ明太マヨ風”がもたらす”3つ”の変化を知らなかった。

なぜ間違えてしまったんだろうと自責の念に駆られながら、トレーニング着に着替えた。

したらばのことが頭から離れない。

そんな中、まず1つ目の変化が起きる。

友人と待ち合わせしている間、時間が10分ほどあったので、したらばのカロリーを燃やすために有酸素運動を取り入れた。

僕は普段、有酸素運動はしない。
キツいから。

変化①有酸素運動を取り入れた

2つ目の変化もすぐ起きた。
胸のトレーニングの日ということで、まずはベンチプレス。

最初、バー(20kg)のみでアップをするのだがなんだか今日は調子がいい。

これもしたらば効果か?

と冗談半分に思いながらメインセットへ。

今までMAX75kg×4セットが限界だったところ、調子が良いことをいいことに、80kg×4セットに挑戦。

できた。

変化②ベンチプレスの重量が上がった。


何だ、そんな小さな変化かと思われた方もいらっしゃるのではないか。

それは3つ目まで見てから判断いただきたい。

話を戻し、1時間半のトレーニングを終えて、併設されている温泉に浸かり、帰路につき今に至る。

3つ目の変化が最も大きいといってもいい。

それは、今まさに起きている変化である。

何の気なしに行ったジムの前に寄ったセブンイレブンで買い間違えたしたらばによって、僕はnoteを書いている。

昨日までは絵空事だったことが、少し意識するだけで実現出来ている。

この事実こそがしたらばがもたらした最大の変化である。

日常には、何も意識せずにいると流れていってしまうことが山ほどある。

重要なことも、実は見落としてしまっていることが多いのではないだろうか。

ほんの小さな意識の差でそれを変えられる。

したらばを書い間違えたことによって、
今日から僕は「一介のライターである」と胸を張って言える。

もし、したらばを買い間違えなかったらと思うとゾッとする。

変化③noteを書いた


昨日、noteの記事を数件見た時に後日談なるものがあり、このしたらばの後日談は何になるだろうと考えていた。


強いていうなら、僕の今後の人生がこのしたらばの後日談になるのではないか。

(続く)

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