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旅人への第三.五歩 【 ジョージア🇬🇪 】
デケェ川を渡り、ゲリラ豪雨にさらされたぼくたち
三日目はとても長い一日なのです。
一日目、二日目とおんなじ24時間だよね?ほんとに?ドッキリじゃない?むしろ「ドッキリ大成功!」と言ってほしい。その方が清々しい!
僕らは時空の狭間に迷い込んでるんじゃないかってくらい本当に長い一日でした。
ゲリラ豪雨に打たれ身も心も水浸しなわたしたち。
歩く道のそばは緩やかな谷。
もし、落ちたら……そんな " if " 想像したくないほど深い谷。水の流れはエグい速さです。
BGMは常に「ごうごう」という川の音
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その雪の下を川が流れています。
うわぁ、こわいなぁ。
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ここで、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、雨は上がりました。
山の天気ってほんとにころころ変わるんですね!さっきまで・・・。
でも、このあと、とっても優しい雨が降ったとか降らないとか。
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めちゃくちゃ疲れてるけど絶景にはかないません。
綺麗だなぁ、すごいなぁ、なんて素敵なところを歩いているんだ。
そんなことを、硬い表情しながら(笑)感じていると、
ソレは突如としてぼくたちの目の前に現れたのです。
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三日目のこのときまで、遠くの景色の一部と思っていた氷河。
それが目の前にあるんです。この衝撃たるや!!!
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この写真の山と山の間にあるアレがソレです!
これまでは景色の一部で美しいなぁと感じていたソレは突然目の前にやってきたのです!
びっくり通り越して何も言えない状態でした。
無言で友達に指さしてました「ねー、あれ、あれすごい」確かこんな気持ちだったと思います。
友達も優しく無言で頷きます。
もう、私たち限界なんです(笑)
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二つの沢に枝わかれしているソレは大きく、ひんやりとした空気を漂わせています。偶然、この水の流れを動画で撮っていたのでここでご紹介しようと思います。
この雪のトンネルがどんなふうになっているのか少しでも伝わると嬉しいです。
※スマホの縦動画で撮影した動画です。PCでもスマホでも両方見れますが、より臨場感を味わえるのはスマホかなと思います。
音量にもお気をつけください。
こんなふうになっていたんだなぁ。改めて見ても自然の力にため息が漏れます。
自然の力を身体全体でこんな近くで感じられるなんて夢にも思いませんでした。
これ、僕にとっては本当に奇跡の光景。
三日目のご褒美です。
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さらに近づいてみると、足元には黄色い花が咲いています。その少し奥には白い帽子を被った植物もあります。今まさに花開いている植物と凍っている植物と両方あるなんて、この小さい世界がなんだかとても尊いのです。
もう少し見ていたいけど、先に進もう。
振り返り、最後にもう一度カメラに収めます。
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三日目はこのまま進むと宿に着くそうです。
そう、もう少し。
川渡り、急な山登り、ゲリラ豪雨、氷河ともうこれでもかってくらい、
自然の雄大さを見せつけられ心も身体も疲弊しています。
しかし、休ませてはくれませんw
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少し怖いな、雨でぬかるんでいるし・・・
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雪の上を渡るのは危険と判断。
川幅は小さいけれど、流れはやっぱりはやいのです。
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割れやすいけど、硬い鉱石
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雨のなか、なんとか歩ききり、
本日のお宿につきました!!!
お疲れ様、ぼくたち。
長い長い三日目の旅もここで終わりです。
いや、まじ、長かった。こんなに色んなことが起こるなんて。
常に自然の偉大さ、自分の小ささを経験させてもらい感無量です。
ただここのお宿は元々のルートで考えると一つ手前のお宿なんです。
僕らは体調と時間をじっくり考え、ここで身体を休めることにしました。
そして、夕ご飯はありません。昨日のお宿でいただいたもので間に合わせます。
理由は簡単。お金ないんですwww
電気も通っていて、シャワーも入れて、ベッドもある。
それだけで充分です。いや、まじで充分。
暖かい紅茶もいただけまして、暖をとります。
ここのお宿のお母さんはとっても優しい人、心も一緒に暖まりました。
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さぁ、寝ようかと部屋に向かうと真っ暗です!
なんも見えないー。
常にお宿に泊まり、夜に外を歩いていない、疲れで余裕もなくなってた。
そりゃ、深淵の夜の風景には気がつかないよね。
下の画像は同じ場所、本当に真っ暗ですね。
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僕らの山登りも残すところあと一日です。
寝て起きたら、最後の日。
そう、僕らの目的地ウシュグリに到着です。
もうすぐ、もうすぐそこです。
この旅日記は1ヶ月にわたる内容の一部をその当時の経験を元に書いております。定期的に訂正、加筆修正してまいります。