一本岩とケーブルカーの跡 【 ジョージア🇬🇪 】
今回の旅日記はジョージアで訪問した観光地や街のお話です。
自然に触れ続けたウシュグリと違う側面が満載です。
この日、僕たちが向かう目的地は『カツヒピラー』。
はて、どんなところなのか。
ジョージア第二の都市クタイシからバスで向かい、
途中で降ろしてもらって歩いて目指しました。
ジョージアには教会が至る所に存在しています。
首都はもちろん町外れなど、本当に至る所に大小さまざまな教会がありました。
その中でも異彩をはなつ教会。そこが今回の目的地「カツヒピラー」です。
写真の奥にぽつんと岩の柱があるのがおわかりいただけますでしょうか?
はい、”あそこ”が今日の目的地です。
初めに思ったのは、
ん、遠くない?
そんなことない?
歩いて行けるのかな?
そんな事を考えつつ、舗装された道を進んでいきます。上がったり下がったり、いろんな勾配のある道です。ところどころ、花が咲いていて、美しい鳥の鳴き声も聞こえます。ジョージア旅でも安定の花の撮影。欠かさずやってましたw
この日は曇りだったけど、暑くて暑くて。
気温は東京の5、6月とほぼ同じくらいなんですが、なんだか暑い。じわじわくる暑さが余計に辛さを呼んできます。しかし、そんな中とても見晴らしの良い場所につきました。
友だち曰く、友だちが以前来たときは舗装されていなかったそうです。
今は歩きやすく、とてもありがたかった!観光地用に整備されているようです。
ふと、道のそばにそこそこ広い場所を見つけました。もしかすると他にもルートがあるかもっ!!
冒険心にかられ、友だちと二人でワクワクしながら入っていくと・・・
残念ながら、森の奥は行き止まりでした。けれど、この小道発見のおかげか、舗装道路に戻り歩いていると木々の中に先ほどとは全く違う小道を見つけました。どうやらここは決まったハイキング用?巡礼用?のルートのようです。実はこの道、見晴らしのいい大草原から見えた、ゲストハウスまでつながっていました!「あそこから来れたのかー」って思うと、なんだかもう一度行ってみたくなりますね。
いやはや、すごい光景です!こちらの一本岩の上にある教会は、許された聖職者のみ梯子を上がりいくことができます。なんと、そこで生活もされているそうです。さらにこの岩の袂には、過去の聖職者のお墓もありました。代々、受け継がれている歴史ある偉大な教会です。とてもありがたい場所です。絶対、見晴らしは良いだろう。岩のそばには滑車もついている、荷物を持ち上げるモノが。年季が入っている・・・。
いやぁ凄かったなぁと感動を心に残しつつ、歴史ある教会に感謝を伝え、この場所を後にします。
道路が舗装されたこともあり観光客を乗せたミニバスもスムーズに通っているよう。
あの坂だらけの道をミニバスで行くんだなぁ。文明の力というのは本当にすごい。
さて、この後は別の場所に向かいます。
そこは「観光」というより絶対に行かないといけない場所です。なぜ?って?クタイシに戻れないからですww僕たちはバスを途中下車しています。ということは再度、バスを手配しないといけないんですね。ということで元来た道を戻ります!
しかし
タイミングよくバスなんて通らず、一般車両しか通っていません。
ヒッチハイクをしていきます。
いやほんとに、友達がたくましい。尊敬する。
そして、友だちの運の強さが炸裂!
たった2台目で気のいいおっちゃんが乗せてくれることに!
友達の運の強さがまじでかっこいいい。
んで、おっちゃんが運転中に誰かとスマホで怒鳴り始めたーw
何があったのかわからないけど、ちょっと激しかったw
降ろしてくれたあとは、笑顔で手を振って別れました。
ふぅw
ヒッチハイクで着いたこの街は「チアトゥラ」というところ。
ここは、かつて世界の50%のマンガン産出地。え、世界の半分も!しかし、今は産出しておらず、しかもピーク時より人口は減少の一途らしい。
カツヒピラーもチアトゥラも過ぎゆく時間・歴史を感じずにはいられないところだ。
この街の歴史の中でもう一つ語るべきお話があります。それはマンガン産出を支え、蜘蛛の巣のように張り巡らされたケーブルカー。
しかし古いケーブルカーは運行をやめており、新しく主要な所だけを結ぶケーブルカーが新設され運行されていました。ソレは近代的な構造で歴史ある建造物とのギャップに驚きました。街の中心部から様々な方向に向かって張り巡らされていて、いつかいくなら全部のルートを改めて乗ってみたい。高所は苦手だけどw
古いケーブルカーも乗ってみたかった。
実はこの願い首都トビリシで叶うのです(小声)。
はい、ということでミニバス乗り場に到着です!
なんとギリギリ最後のクタイシ行きのバスに間に合いました。
ここまでもそうなんですが、友だちの運の強さに本当に助けられています。
一応、バスの時間は調べてもらっているのだけど、時間を気にせず自由に旅をしていて、僕たちは決まった時間に動いていないのです。
僕にとって初めての旅でここまで何事もなく回れているのは友だちのおかげ、
本当にありがとうございます。
こうして、僕たちはカツヒピラーとチアトゥラを周り、無事にクタイシへと戻ってきました。
これまで街散策のみだった僕はこのカツヒピラー旅のおかげで心が慣れて、街を少しだけ自由に、自ら行動できるようになりました。この、知らない土地を、言語も通じない土地を、一人で動けるようになったのは小さな経験の積み重ねのおかげ。やはり経験に勝るものはないですね。