納めるってなん
影が道にくっきり跡をつける14時すぎ。
まだ慣れていない道を歩けば
リースが門松に変わり、
エンタメ要素を設けて子供と大掃除をする家族だったり
枯葉を散らかし散歩する犬と爺などが見受けられた。
そう云えばテレビでもドラマの再放送ばかりが流れていたっけか、それだけ家でのんびりしてる人がたくさん居るということだろう。
今日もまだ納めることのできない僕は誰かを羨むように、
唇を噛み締めるような気持ちで足早に駅へと歩く。
納めるってなんなのだろうか
〜家を出る前〜
久しぶりに絵を描いた。
時間がグラニュー糖のように溶けていく中で、
想像と創造を、消せない油性ペンで形にしていく。
心地よい時間だ、洗練と浄化されていく気がする。
このままずっと描いていたいと思う傍らで
垂れ流しているミスチルのライブも終盤に差し掛かってきたのを感じ取って少し焦りだす。
もうすぐ支度をせねば。
せねばならんのだが。
次々に描きたいことが浮かんできては「時間」という概念とにらめっこして道具箱にペンをしまう。
ああ、今年もはやく納めたいな。
納めるってなんなのだろうか
おわり