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Poor thing(me)
隣の家の屋根にはまだいつかの雪が残っている
どうかこのまま日陰であってくれ
どうか綺麗に均されたその大きなまっしろに
好きに小さく絵を描かせてくれ
そう思いながら洗濯物を干した
抜け殻の洗濯物は黙々と湯気を放っている
気晴らしに遠くへ行った
遠くと言っても
行ったことのない、少しだけ行きづらいだけの
れっきとした東京なのだけれど
それでも見た事のない景色は世界の広さを教えてくれた 道の広さは心の広さ、どうやらそうではないらしい
2度目となる哀れなるものたちの世界へ
これは覚悟であり決別だ、と思った
またひとつ遠く離れる後ろ姿を目で追いながら
経験豊富なはずの齢26は夜道を迷いながら歩いた
道路を壊す工事現場になぜか興奮した、そんな日。