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おかえりなさい
秋だ。
これを待っていた、心から本当に。
半袖が少し頼りなく感じる、そんな空気____
心が踊り出す、
口角が上がる、
流れるプールのようにすべてを委ねたくなる。
無性にどこかへ行きたい。
この都合のよすぎる感覚は虚無に近いのかもな、
もうなんだろう、何にもしたくない。
この気持ちよさだけをかき集めて独り占めしたい。
ここぞとばかりに欲望が湧き出ては行き場を失い、
だらしなくぼーっとしてしまう。怠惰のかたまり。
好きな季節と情けなさは総じてハッピーセット。
例年通り、今年も仲良くやっていけそうだ。
ドライブしたい山登りしたい早起きしてたっぷり寝たい
いかんいかん、奥の方から欲が駄々をこねてくる。
叶えてくれ僕の中のリーダーよ。
今年ばっかりは秋を跨いで冬が到来するんじゃないかとひやりとしたので安心、よくぞお戻りなすった。
そんな秋。でももう秋。
椛よりもはやく色づきたい今日この頃である。