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神無月混沌抗体

疲れを引きずりながら人混みを避けて歩く。
人気の少ない通りを選んで歩いているとはいえ、
「天使と悪魔」や「ギャルのポリスに逮捕されている囚人」
「ただただカラフルなカツラを被っただけの男」など、
『ここぞとばかりにおちゃらけてまっせ!』と言った人間とすれ違ったりした。
でも僕はこの3日間嫌というほどそんな混沌を見てきたので『この程度なんてこたぁない』と一蹴して振り返ることなく歩くことが出来た。
これが僕がいつからか身につけた神無月混沌抗体(ハロウィンアンチボディ)である。※あからさまな造語
こんなことを書いている今だって僕の横にはピグレットとイーヨーが座って電車に揺られているのだが信じられないほど集中して書き進められている。
なんでそのチョイスをしたのかだけは若干気になったが実際に聞くことは一生ないだろう。


こうして今年も一番好きな季節の中の一番苦手なイベントが無事に通り過ぎそうである。


おわり

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