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学芸会後の先生の掃除機がけPart1
今日は学芸会が終わった後の先生の掃除について書いていきたいと思います。
先生は自分たちの出し物が終わると、親と共に帰っていく園児たちを笑顔で見送っていました。
ほとんどの園児がここで帰る中、自分を含めた少数の園児は、延長保育のため園内に残ることになっていました。
親が来てくれていたのにもかかわらず、そのまま一緒に家に帰れないのは少し寂しかったはずだと思います。
ただ、そんな思いも、その後の先生の掃除機がけで、全て吹き飛ぶのでした。
その日は保育室内が学芸会で使われていたため、掃除機は別の場所に移動してありました。でも、掃除機好きな自分は、先生がその掃除機を持ってくる音を瞬時に察知できました。
(今日は特別な日だから、たくさん掃除機がけしてくれる!)
そう内心期待してしまい、いまかいまかとその音が近づいてくるのを待っていました。
しかし、その後の光景で自分は落胆します。掃除機を運んできたのは、いつもの大好きな女の先生ではなく、男の先生だったのです。
しかも、女の先生の手には雑巾があります。
少ない園児数でかまってもらえる可能性が高いなか、男の先生では意味がない。
そう思った僕は、掃除機を置いた男の先生に文句を言いに行きました。
「何で先生が掃除機がけするの!〇〇先生(大好きな方の先生)がやってー!」
僕に困った様子の先生は、
「〇〇先生は今日は忙しいんだよ。」
と言って、コードに手を伸ばそうとします。
しかし、ここでもやっぱり大好きな先生は、僕の望みを叶えてくれるのです。
「しょうがないなー、ゆうくんのためだからね!私がやるから、変わってー」
手に持っていた雑巾を渡すと、大好きな先生はコードを伸ばし始めながら僕に言いました。
「ゆうくんのために、特別だからね。しっかりお掃除するからね。先生のこと見ててくれる?」
「うん」
「嬉しい!じゃあ頑張って掃除機がけするね!」
コードをキュルキュルと伸ばしてコンセントにプラグをさした先生は、僕の方を見ながらスイッチをオンにしました。
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