『実は難しい傾聴』〜思い込みから脱出し本当の傾聴を手に入れる〜
近頃、傾聴や親身になって相手の話を聞くことの大切さを主張されることが多くなったように思えます。
傾聴のプロであるカウンセラー等は、ただ相手の話を聞いているのではなく、結晶化された知識と技術によって相手から話を引き出します。
これは、本などに書いてあることを真似ているだけでは、とうてい身につくものではありません。
そこで、今回はほとんどの人が陥ってる傾聴についての思い込みを紹介します。
まず、ほとんどの人は、傾聴を以下のことをすれば良いと思っているのではないでしょうか
1.とにかく黙って話を聞く
2.表情やあいづちをつかって、自分が相手の話を聴いているということを知らせる
3.相手が言ったことをそのまま言い返せるようにする。
実際に、これらの行為は推奨されることが多いようです。では、あなたが誰かに話をされる際、上記の3つのことをされたらどう思うでしょうか?以下に、想定の反応を記します。
1.自分の考えや思いは話せているが、相手はなにも主張してこ
ないので、相手の真意がよくわからない
2.自分が話しているとき、相手の表情やうなずきが、演技っぽ
くて本当に話を聞いているのか疑わしい
3.自分の言ったことをそのまま返されても、その次に何を話そ
うか少し戸惑う
いかがでしょうか。自分が傾聴していると思っているとき、あいてはこの様に思っているかもしれません。
予め言っておきますが、傾聴はプロのカウンセラーが成し得る技です。そう簡単にはできないことを改めて伝えておきます。
そこで、プロのようなテクニックなしに、ほとんどの人がやっていない、傾聴するための簡単な方法を1つご紹介します。
★話し手の環境を設定する
傾聴テクニックをものにするにはとても時間がかかりますが、それ以前に傾聴する相手の環境を設定することが、最も簡単かつ重要でもあります。以下に見ていきましょう。
1.睡眠の質を上げる
話す人にとって、一番影響力のある環境的要素とは何でしょう?それは、話を聞いているあなた自身です。そのあなたが、集中力を欠いていたり、共感能力が低下していては、元も子もありません。そして、この集中力と共感能力は、睡眠の質の低下によって失われてしまいます。ですから、まずは、あなたの睡眠の質を上げましょう。
2.スマホを意識させない
昨今、スマートフォンは生きていく上で欠かせないものとなっており、大半の人が持ち歩いています。
しかし、それは私達のスマートフォンへの注意の感度を上げることにつながっています。つまり、スマートフォンを見るだけで、それに注意を奪われ、集中力を低下させているのです。これは、スマートフォンを見ている時だけでなく、視界に入っているだけ、思い起こすだけでも、同じように集中力を阻害します。このようなことを起こさないためにも、スマートフォンを意識させないような環境を整えましょう。
3.いつもの場所で
相手が気持ちよく話、自分が相手に注意を払って聞けるようにするには、互いにリラックスできる空間を設定する必要があります。わざわざ静かなところを選んで、新しい環境で話すようなことはしないようにしましょう。相手の話を聞くときは、特定のいつもの場所でするよう心がけてください。
以上、テクニックいらずの方法をご紹介しました。
ぜひ参考にしてみてください。
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