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「アメリカの学生アスリートはこうやって稼ぐ。NIL~」

はじめに

ずっと更新してなかったNoteですが、自分の頭を整理するためにも、情報をキャッチしていくために少しだけ書いて行こうと思っています。どのくらい続くかわかりませんがお付き合いください笑。
そもそも記事やブログという大層なものではなく『Sports Marketing Business Memo』的な感じで書いていこうと思っています。

今回のテーマのNILとは?
近年、大学スポーツ界における大きな変化が起こりました。それが、NIL(Name, Image, and Likeness)という新しい制度です。この制度は、学生アスリートが自分の名前やイメージ、肖像権を活用して商業的な利益を得られるというものです。アメリカでは、NILがもたらした変革は非常に大きく、学生アスリートたちは新たなチャンスを得ると同時に、大学スポーツの未来も変わろうとしています。

日本のスポーツ業界は、まだこの新しい制度がどのように影響するかを明確に捉えきれていないかもしれませんが、NILは確実に世界的な潮流となりつつあります。このアメリカでの変化は、日本にも影響を及ぼすのは時間の問題なのかなと勝手に思ってます。

この記事では、アメリカのNILの現状を掘り下げ、これが日本のスポーツ業界や学生アスリートにどんな影響を与えるのか、そして親や指導者がどのように考えて行動すべきかについても少しだけ考察します。

1. NILの本質とアメリカでの成功事例

NILとは、アスリートが自身の名前、イメージ、肖像権を商業的に活用することを許可する権利です。2021年、NCAA(全米大学体育協会)がNILの利用を解禁したことにより、アメリカの大学アスリートはこれまでのようにスポーツのパフォーマンスだけでなく、自身のブランド価値を活かして収益を得ることができるようになりました。

この変化の中で目立ったアスリートには、体操のオリビア・ダン選手やバスケットボールのブロニー・ジェームズ選手がいます。特にオリビア・ダン選手は、SNSでのフォロワー数が2000万人を超えるなど、個人ブランドの力を最大化し、NIL活動で数百万ドルを稼ぐ存在となりました。

彼女のようなアスリートが、どれだけSNSやメディアの力を活用して自己のブランドを確立し、それを収益化できるかを示すことは、まさにNIL時代の象徴的な成功例です。


2. 日本の学生アスリートがNILを活用する未来

では、このNILの流れが日本にどのように影響を及ぼすのでしょうか?日本では、大学スポーツの規模はアメリカに比べると小さいかもしれませんが、NILの概念が浸透すれば、学生アスリートが自身のブランド価値を高め、スポーツ以外の分野での収益を得ることが可能となります。

日本では、まだNILという概念が広く認識されていないかもしれませんが、SNSの普及により、学生アスリートが自己表現を行い、スポンサーシップ契約を結ぶ機会は今後増えていくでしょう。特に人気のあるスポーツ(サッカー、バスケットボール、野球など)では、学生時代からメディアに登場する機会も増え、ファンとの繋がりが強化されるでしょう。

例えば、野球の大谷翔平選手のように、早期からのメディア露出が大きな影響を与えたアスリートたちは、NILの活用方法においても先駆者となり得るのです。


3. 親と指導者が今から準備すべきこと

NILが日本に導入された場合、指導者が果たすべき役割は非常に重要です。アメリカでは、選手たちがNIL契約を結ぶ際、親やエージェントがその活動をサポートすることが一般的となっています。これは、単に契約書にサインするだけでなく、アスリートとしての責任をどう果たすか、商業活動が学業にどのように影響するか、また社会的な立場をどのように維持するかなど、多岐にわたるサポートが求められます。

日本でも、NILをどう活用するかを早期に意識することが重要です。親や指導者は、選手がその活動に過剰に依存しないように、適切なバランスを取ることが求められるでしょう。特に大学スポーツは、アスリートの競技生活の基盤でもあるため、NIL活動が競技に影響を与えないように注意する必要があります。

また、NIL契約の内容や法的な側面については、エージェントや弁護士と連携することが欠かせません。契約内容をしっかりと理解し、適切な税務処理や収益管理を行うことが選手の将来を支える重要な要素になります。


4. 日本のスポーツビジネス界への影響と未来の展望

NILの導入は、単に学生アスリートの個々の利益に留まらず、日本のスポーツビジネス全体にも大きな影響を与える可能性を秘めています。日本では、大学スポーツの市場がまだ成熟していないため、NIL活動を積極的に推進することで、新しいスポンサーシップ契約やメディア露出が生まれる可能性があります。

日本でも、企業や学校がどのようにして学生アスリートを支援し、スポーツビジネスを拡大していくかが今後の課題となるでしょう。また、NILに関連した法律やガイドラインが整備されることが求められ、選手たちが適正に収益を得られる環境作りが進むことが期待されます。

アメリカの成功事例を参考に、日本のスポーツ界でも新たな時代の到来が予感されます。NILが広がれば、アスリートたちが競技以外の分野でも自己表現し、社会的な影響力を発揮する場面が増えることでしょう。


5. 結論:NILは未来を変える力を持つ

NILは、少し大げさかもしれませんが、アスリートにとって新しい自由を意味します。その自由をどう活用するか、どのようにして自分自身をブランドとして確立するかが、これからの学生アスリートにとって重要なテーマとなると思ってます。アメリカのNILから学び、日本でもその可能性を活かすための準備を進めていくことが必要です。個人的には単純にSNSの運用というものではなく、選手の立ち位置、フィールド以外でのキャラクターやIPのデザインの仕方などこだわるところや考えるべき部分が沢山あると思ってます。

日本におけるNILの導入は時間の問題というか、そのくらい肖像にこだわっていけると日がくると良いな〜と個人的には思っています。NILの影響は学生スポーツ、そして広くスポーツビジネス全体に大きな変革をもたらすでしょう。選手の肖像のあり方が変わればそこに紐づくビジネスが変わると思います。その中で、アスリート一人ひとりが自分の価値を最大化するための手段を得ることができ、スポーツを取り巻く環境がよりダイナミックで多様なものになることを願っています。


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