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桃太郎の本当の意味

一般的に知られてる『桃太郎』とは
昔々おじいさんとおばあさんが居て、おじいさんは芝刈り、おばあさんは川で洗濯をしているときに、川の上流から「どんぶらこどんぶらこ」と、桃が流れてきて、おばあさんがその桃を拾い家へ持ち帰りました。
家でその桃を切ったら、中から男の子が出てきて、桃から生まれたという事で『桃太郎』と名付けました。

そして、桃太郎はすくすく元気に育ちました。

ある日、村では鬼が悪さをしているため、桃太郎は鬼を退治するために立ち上がります。
その際におばあさんからもらったキビ団子を与えることで仲間を集め鬼ヶ島へ向かい、見事に鬼を退治する。というみなさんご存じの定番の物語です。

私も小さいころいろんな所で聞きました。

しかし、当時幼い私は、『桃太郎』を冷静に考えてみると、様々な疑問が残りました。

まず小さな男の子が入っているほどの大きな桃が川から流れてくることが不自然。

そして、キビ団子で同じ人間やクマなどの強い動物ではなく、「さる」「犬」「キジ」を仲間にすることも何か違和感を感じていました。

違和感の一つ目は、キビ団子のその能力はどこからきているのか?なぜキビ団子にそれだけのパワーがあるのか?
おむすびではだめだったのか?

違和感の二つ目は、大きな鬼を退治するのに、そのようなさほど大きくない生き物で良かったのだろうか?

違和感の三つめは、村の大人たちが鬼退治に立ち上がるのではなく、何故まだ大人になっていない桃太郎だったのか?

鬼を本気で退治するのであれば、もっといい方法が当時でもあったのではないかと思っておりました。

嫌な幼児ですね…(笑)

でも、何の意味もない物語が、現在まで残っていることは無いと思いますので、『桃太郎』には何かしらの意味があると思います。

ここからは、私の勝手な妄想なので、批判などはせず、あたたかく見守ってくれればと思います。

まずおじいさんとおばあさんの元には、子供が居なかったのだと思います。

その為、二人は子供ができないことを悩んでいた為、おばあさんが
「あ~、川から子供でも流れてこないかな~」と、
毎日のルーティンである洗濯中に子供がふと手に入らないかな~。などと現実離れなことを思っていました。

昔は今と違い、女性は子供を作るという義務感が強く、それが世間的常識だった為、子供が出来なかったおばあさんは日々プレッシャーと罪悪感に苛まされ、それが大きな悩みとなっていたのでしょう…
日常的なストレスの為、ある日、精神的な病気になり、遂に幻覚が見えるようになったのではないでしょうか?

きっかけはいつも急に…

おばあさんの大好物は桃でした。桃には特別な愛着があり、それも手伝い、川からたまたま流れてきた桃を見て、遂におばあさん劇場が始まったのです。

おばあさんの中では、桃を我が子に例え、鬼を『世間の目』としたのです。

そして、実際には存在しない桃太郎をおばあさんの妄想の中で、どんどん自分の理想に近づける為に、強く逞しく育て、世間の目を倒しに行ったのです!

それほど当時は子供ができない女性に対する世間の目は厳しかったと思います。

実はおばあさんの名は明らかにされていませんが、女性差別にいち早く気付き、男女平等を願うパイオニアだったのかもしれません!

その為、仲間にしたのは犬猿の仲といわれる犬と猿、そしてこの両者を平等な目で上空から見る日本の鳥の代表であるキジ。

『桃太郎』の物語は、登場人物であるおばあさん自身が作り、それを人々に語り世に広めたのではないだろうか?

真実は今になれば結局分かりませんが、いつかその意図を分かる日が来るのでしょうか?

『桃太郎』…
その裏には当時の男女差別の背景が隠されている物語なのかもしれません。


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