私たちは関わる人の一面しかみれないのだと言うこと。
当たり前だけど、私たちは関わる人の一面しかみれないのだと言うことを書きました。
仕事で嫌な上司。
仕事が出来なくて怒られてるおじさん。
超有能なパイセン。
気弱で損な役回りの後輩。
会社に入ってしばらくして私が気付いたのは、
こんな人たちも実はこの人のただの一面だけなんだと言うことでした。
最初に気付いたのは、仕事の出来ないおじさんを眺めていた時。
そのおじさんはいつも怒られてました。
ハタから見ても仕事は遅いし、嫌な仕事はたぶんしてないし、やってないから怒られる、よくいる定年間近のおじさん。
ちょっとうざったい所もあるけれど、基本気は良く穏やかで、老若男女に「クロちゃん」と呼ばれて憎めない、「まぁクロちゃんだから仕方無いか...」と正直諦められてる。
そんなキャラでした。
そのクロちゃんを見てたら思ったんですよね。
仕事できない(と言うかやってない)このクロちゃんも、
家では良いお父さんやおじいちゃんなんだよな...
とてつもなく遠くから通勤してるけど、頑張ってちゃんと毎日帰ってる。
お土産もって。
職場にいた他の、クロちゃんよりまだ仕事するおじさん達は、毎晩飲んだくれて帰るし、家族から虐げられてる発言するし、きっと愛の裏返しだとしても家族の自虐ネタを話す。
仕事が出来ないあの人も、
家では良い親だったり、親孝行だったり、趣味でずば抜けていたり、ラブラブな恋人がいたり、するのか。
仕事が出来るあの人も、
ダメンズに騙されやすかったり、休日はひたすら酒を飲んでたり、ギャンブル好きだったり、オヤジきもいシネと言われて傷ついたり、してるのか。
そうだよな。
私が見ているのはあの人の一面でしかないんだ。
あの人にもこの人にも、他に面が沢山あるんだ。
当たり前だけど、日々を生きて毎日同じ暮らしの繰り返しだとすっかり忘れてしまうこの事実を、改めて思ったという話。